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2005 年度 実績報告書

地域住民主体のボトムアップ型公共交通システム普及のための方法論に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17760426
研究機関名古屋大学

研究代表者

加藤 博和  名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 助教授 (90293646)

キーワード地域公共交通 / バス / 規制緩和 / 住民協働 / 役割分担 / 適材適所 / 地域再生 / クラブ財
研究概要

本研究は、交通事業者や行政による維持・確保が困難となりつつある地域公共交通を、地域社会や沿線企業などが中心となって成立させている事例を取り上げ、それらの特徴および成立過程について詳細に分析し、各事例に共通する特徴を抽出・分析することにより、地域社会や沿線企業が中心となる地域公共交通の企画・維持スキームの形成プロセスとして、全国に適用可能な方法論を構築することを目的とする。
本年度は、地域社会や沿線企業などの新たな主体が中心となって行っている地域内公共交通の維持・確保事例26例を対象として、それに関係する行政、交通事業者、沿線企業、地域住民などにヒアリング調査を実施し、データベースを整備した。
調査結果を用いて、地域内公共交通の運営に関与する5主体「利用者」「行政」「交通事業者」「沿線企業」「地域住民」の役割分担の状況について検討した。役割分担の軸として、「人」「金」「心」「口」という4軸を設け、各主体がこの4つのうち何を拠出したのか、その理由は何であるか、拠出しなかったのはどのような理由からか、について整理し、事例毎の共通点や相違点を整理した。以上の結果、「ボトムアップ型公共交通維持スキーム」の有効性「地域住民」の参画にあり、これが利用促進につながっていることが明らかとなった。
また、地域内公共交通の「運営形態」が選択されるに至った経緯についても分析を行った。地域住民や沿線企業が中心となって公共交通を運営するとき、交通事業者や行政が公共交通を運営する場合と比較して、資金・法律・人材などの面で多数の「制約条件」が存在することから、それが「運営形態」の選択にどのような影響を及ぼすかについても明らかにした。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] 役割分担に着目した地域公共交通運営方式の分類と各方式の有効性検討2005

    • 著者名/発表者名
      福本雅之, 加藤博和
    • 雑誌名

      土木計画学研究・講演集 31(CD-ROM)

  • [雑誌論文] 適材適所となる少需要乗合交通サービス提供に関する基礎的検討2005

    • 著者名/発表者名
      福本雅之, 加藤博和
    • 雑誌名

      土木計画学研究・講演集 31(CD-ROM)

  • [雑誌論文] なぜ鉄道廃止代替バスは乗客を減らすのか?-その検討プロセスが抱える問題に関する一考察-2005

    • 著者名/発表者名
      加藤博和
    • 雑誌名

      土木計画学研究・講演集 31(CD-ROM)

  • [雑誌論文] 地域公共交通サービスの運営からみた日本の道路運送関連制度の問題点2005

    • 著者名/発表者名
      加藤博和, 福本雅之
    • 雑誌名

      土木計画学研究・講演集 32(CD-ROM)

  • [雑誌論文] 自治体の魅力向上につながる地域公共交通戦略を-市町村合併時代における地域公共交通のあり方2005

    • 著者名/発表者名
      加藤博和
    • 雑誌名

      地域づくり 172

      ページ: 4-7

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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