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2005 年度 実績報告書

利用者心理・行動を反映した合理的な交通信号制御・交差点構造設計手法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17760427
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

鈴木 弘司  名古屋工業大学, 工学研究科, 助手 (30362320)

キーワード利用者心理・行動 / リスク評価値 / 交通安全 / 交差点設計 / 交通信号制御
研究概要

1.信号交差点における利用者行動と交差点構造・信号制御との関連分析
(1)利用者の視線挙動と交差点構造との関連分析
事故多発交差点において,アイマークカメラ,心拍計,ドライブレコーダーを用いた走行調査を行い,交差点構造,交通安全施設および周囲の交通状況が,左折ドライバーの注視特性に与える影響に分析した.その結果,交差点内における左折ドライバーの注視位置は大きく5つに分類可能であり,また,クラスター分析の結果から左折前後の車線合計数6以上と未満で分類でき,交差点構造の違いが注視挙動に与える影響が明らかとなった.
(2)信号交差点における利用者行動の地域差に関する分析
利用者行動の地域差を分析するために,まず都道府県別の交通事故統計データによる事故発生要因分析を行い,事故発生と地域性の関連について検討した結果,愛知県と大阪府の事故発生形態が類似することがわかった.次に,両府県の事故多発交差点において,ドライバー及び横断者の交通行動に関してビデオカメラによる実態調査を行った.取得した映像データを解析し,横断者の交通行動および自動車と横断者の交錯危険性について分析を行った結果,横断者の青開始前のフライングや駆け込み進入など危険な行動に地域差が見られ,また自動車との交錯危険性についても差が見られた.
2.利用者のリスク行動抑制を目指した信号交差点運用代替案の評価
信号交差点における交錯危険性および遅れを表現可能なリスク評価値推計モデルを,実態調査データに基づき構築した.名古屋市内1交差点をケーススタディとして,交差点構造・信号制御を変化させる運用代替案について検討したところ,横断歩道長の短縮などによる交差点規模の縮小,それに伴うサイクル長の短縮による遅れ減少により,横断者の駆け込み行動を抑制することができ,結果として横断者にとっての交錯・遅れリスクを低減させることが可能であることが示された.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 横断者の心理・行動を考慮した中央帯設計に関する研究2006

    • 著者名/発表者名
      森下健太, 鈴木弘司, 藤田素弘
    • 雑誌名

      土木学会中部支部 平成17年度研究発表会講演概要集

      ページ: 319-320

  • [雑誌論文] 信号交差点における左折ドライバーの注視特性と交差点構造との関連分析2006

    • 著者名/発表者名
      小塚一人, 鈴木弘司, 荻野弘, 藤田素弘
    • 雑誌名

      土木学会中部支部 平成17年度研究発表会講演概要集

      ページ: 321-322

  • [雑誌論文] 利用者のリスクテイキング/回避行動を考慮した信号交差点の運用評価に関する研究2005

    • 著者名/発表者名
      鈴木弘司, 藤田素弘, 小塚一人, 串原喜之
    • 雑誌名

      土木計画学研究・論文集 Vol.22

      ページ: 853-862

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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