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2005 年度 実績報告書

強磁性形状記憶合金超薄膜の構造および磁性の微視的測定と磁歪機構の電子論的解明

研究課題

研究課題/領域番号 17760534
研究機関広島大学

研究代表者

沢田 正博  広島大学, 放射光科学研究センター, 助手 (00335697)

キーワード超薄膜 / 磁気円二色性 / 低速電子線回析
研究概要

本研究では、金属単結晶基板上にL10型規則合金の超薄膜試料の作製を行い、低速電子線回折強度解析(LEED-IV)と軟X線吸収磁気円二色性測定(XMCD)により、構造と磁性の微視的測定を行う。また、実験結果を第一原理計算と比較する。本年度の研究実績は、各項目について以下の通り。
(1)試料作製
L10型規則合金の超薄膜試料作製の準備として、Pd(001)基板の超高真空下における結晶クリーニングを実施して清浄表面を得た。また、RHEED振動をリアルタイムモニタするシステムを開発した。また、標準試料のFe/Cu(100)等に対してRHEED振動実験を実施して、積層厚制御が可能なことを確かめた。
(2)LEED-IV測定
LEED I-Vシステムの開発を行った。高感度冷却CCDカメラを用い、微弱な蛍光であるLEED回折スポットを低ノイズで画像収録し、入射電子線エネルギーに対するLEEDスポット強度を解析できるシステムを開発した。また、Cr/Fe/Cu(100)超薄膜についてLEED-IV測定を実施して、そのCr蒸着量依存性を調べた。Cr/Fe界面の生成により、Fe薄膜の結晶構造が変化することが明らかになった。
(3)XMCD測定
広島大学放射光科学研究センター軟X線ビームラインBL14に、試料作製とXMCD測定をin-situで実施できる新規装置の建設を行った。また、Cr/Fe/Cu(100)超薄膜について温度依存XMCD測定を実施して、そのCr蒸着量依存性を調べた。Cr/Fe界面の生成により、温度磁化曲線が変化することが明らかになった。
(4)第一原理計算
科学技術計算に適したワークステーションを導入し、第一原理計算パッケージWIEN2kが利用できる環境を整備した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Cr adsorption effect of magnetic property of Fe/Cu(001)

    • 著者名/発表者名
      K.Yoji
    • 雑誌名

      e-Journal of Surface Science and Nanotechnology (掲載予定)(巻号未定)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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