研究課題
本研究の自的は、両親媒性分子を基幹として形成された分子集合体を利用してナノメーターレベルのタンパク質微粒子の生成を試み、その制御因子を実験的に検討することである。また、得られたタンパク質ナノ粒子の構造・物性を評価するとともにそれらの生成に最適な操作条件を実験的に検討することにより、分子集合体を用いたタンパク質ナノ粒子の工業的製造プロセスの確立を目指すことである。平成17年度では、本系における微粒子形成反応を進めるにあたり、その基礎となる初期条件の探索を目的として(1)分子集合体へのタンパク質の最大可溶化量、さらに(2)可溶化されたタンパク質の立体構造について検討した。まず、モデルタンパク質としてリゾチーム、牛血清アルブミン(BSA)、リパーゼを用いて各タンパク質の最大可溶化量を決定した。得られた最大可溶化量はタンパク質種によって異なることが明らかとなり、微粒子形成反応におけるタンパク質仕込み可溶化量に関する重要な知見が得られた。また、分子集合体の形成条件(有機相水分量、有機溶媒、助剤アルコール)がタンパク質の立体構造に及ぼす影響について調べたところ、特にリパーゼに関して有機相水分量並びに助剤アルコールがその構造に大きく影響することが明らかとなった。また、分子集合体サイズの測定から、これらの因子によって集合体サイズも大きく変化していることが明らかとなった。なお、これらの成果はThe International Conference on Biopartioning and Purification(要旨集ISBN No.:90-809691-2-5)において公表した。
すべて 2005
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Program and Abstracts of The International Conference on Biopartioning and Purification (ISBN:90-809691-2-5)
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