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2005 年度 実績報告書

植物の細胞伸長の制御に関与するMAPキナーゼフォスファターゼの解析

研究課題

研究課題/領域番号 17770035
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

加藤 壮英  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (70379535)

キーワードシロイヌナズナ / 微小管 / リン酸化 / フォスファターゼ / MAPキナーゼ / 細胞骨格 / チュブリン / 植物
研究概要

PHS1タンパク質は、配列情報とフォスファターゼ活性を示すことから、MAPキナーゼフォスファターゼとして機能することが推測された。また、dominant negative変異体の解析から、表層微小管を介した根の伸長制御に関与することが示されている。本研究は、PHS1の機能解析とPHS1に関与する新たな微小管配向制御因子の発見を通じて、植物の表層微小管の形成機構と、細胞伸長制御におけるその関わりについて明らかにしていくことを目的としている。
1.PHS1と相互作用して表層微細管の配向を制御する因子を単離するため、PHS1-1変異体に変異原処理し表現型の回復と強調を指標に遺伝的に関与する因子の単離を試みている。現在、40系統をこえる表現型回復変異体を単離した。約10系統が、PHS1遺伝子の変異によるものであり、PHS1-1が機能獲得変異であることを示唆する。さらに、2系統については、βチューブリンのミスセンス変異による優性変異体であることが示された。これは、PHS1-1変異が微小管の配向制御に非常に強く影響を与えていることを示唆する。残りの系統については、根の表現型の回復に加え、地上部の形態形成にも影響が現れている。そのうち4系統については、チューブリンの変異でないことは明らかにした。現在、ポジショナルクローニングにより、原因遺伝子の同定を試みている。新規の微小管制御因子が同定されることが強く期待される。PHS1タンパク質に新たに見出された変異については、その酵素活性への影響を調べるため、大腸菌発現系を使って、in vitroアッセイの準備をしている。
2.Yeast two hybrid法を用いて、シロイヌナズナ17個のMAPキナーゼとの相互作用を調べたが、特に変異性のある結合活性は観測されなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Cortical control of plant microtubules.2006

    • 著者名/発表者名
      T.Hashimoto
    • 雑誌名

      Curr Opin Plant Biol. 9(1)

      ページ: 5-11

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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