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2006 年度 実績報告書

CDK阻害蛋白質p27^<Kip1>の新規ユビキチンリガーゼの細胞癌化への関与

研究課題

研究課題/領域番号 17770110
研究機関浜松医科大学

研究代表者

服部 隆行  浜松医科大学, 医学部, COE研究員 (50377751)

キーワードユビキチンリガーゼ / 蛋白質分解 / p27^<Kip1> / CDK阻害蛋白質 / 細胞周期 / 細胞癌化
研究概要

本研究課題の目的は、我々が同定したp27^<Kip1>の新規ユビキチンリガーゼKNAFIのp27^<Kip1>の細胞内発現量調節、細胞周期進行、及び細胞癌化との関連を明らかにすることである。昨年度までの研究では、KNAFIがp27^<Kip1>のユビキチン化を触媒する活性をもつ事、KNAFIはp27^<Kip1>の安定性を負に制御している事等を明らかにした。本年度は以下に記す研究成果を得た。
1.KNAFlによる細胞周期制御機構の解析
(1)KNAFlは細胞周期のGl後期からS期にかけて蛋白質レベルで発現が上昇する事が明らかとなった。このKNAF1の誘導に同期してp27^<Kip1>蛋白質が減少する事も確認できた。また、KNAF1をノックダウンするとGl/S移行期におけるp27^<Kip1>蛋白質の分解が損なわれる事を示した。
(2)KNAFIをノックダウンした細胞の細胞周期の進行はGl期で停止し、S期開始が損なわれる事が明らかとなった。
2.細胞癌化とKNAF1発現の関係の検証
臨床ヒト大腸癌におけるKNAF1の発現をリアルタイムRT-PCRにて検証したところ、腫瘍部分では正常部に比べてKNAFIの発現が亢進している事が判明した。
以上より、G1後期に発現が誘導されるKNAF1はG1/S移行期にp27^<Kip1>のユビキチン化依存的分解を導くことにより細胞周期のGl-S期進行を制御している事、また臨床癌検体では正常部に比べてKNAFIの発現が上昇している事が明らかとなった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Up-regulation of GPR48 induced by down-regulation of p27^<KIPI> enhances carcinoma cell invasiveness and metastasis.2006

    • 著者名/発表者名
      Yun Gao
    • 雑誌名

      Cancer Res. 66

      ページ: 11623-11631

  • [雑誌論文] Degradation of Tobl Mediated by SCFSkp2-Dependent Ubiquitination.2006

    • 著者名/発表者名
      Yoshihiro Hiramatsu
    • 雑誌名

      Cancer Res. 66

      ページ: 8477-8483

  • [雑誌論文] Generation of a constitutively active mutant of human GPR48/LGR4, a G-protein-coupled receptor.2006

    • 著者名/発表者名
      Yun Gao
    • 雑誌名

      Hokkaido Igaku Zasshi 81

      ページ: 101-109

  • [図書] 細胞周期集中マスター「第6章 ユビキチンシステムによる細胞周期制御」2006

    • 著者名/発表者名
      服部 隆行
    • 総ページ数
      154
    • 出版者
      羊土社

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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