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2005 年度 実績報告書

マイコプラズマ滑走運動の運動エネルギー発生に関わるタンパク質の同定

研究課題

研究課題/領域番号 17770115
研究機関大阪市立大学

研究代表者

大谷 直人  大阪市立大学, 大学院理学研究科, 博士研究員 (70365451)

キーワード分子モーター / ナノバイオロジー / タンパク質工学 / 機能未知タンパク質 / 滑走運動 / ATP加水分解
研究概要

マイコプラズマの一種Mycoplasma mobileの滑走運動は、既知の生体運動とは異なるメカニズムで起こると推測される。この運動の原動力はATPの加水分解であり、本研究はこのATP分解を担うタンパク質を同定し、滑走運動のメカニズムを解明することを目的としている。滑走運動にはGli123、Gli349、Gli521という巨大なタンパク質が関与するが、これらをコードする遺伝子は下流の遺伝子(42kDaの機能未知のタンパク質(P42)をコード)とともにゲノム上でオペロンを形成している。初年度はこれらの4つのタンパク質に着目し、ATPase活性の検討を行った。
Gli349、Gli521に関しては、Triton処理およびカラムクロマトグラフィーによりM.mobile菌体からネイティブのタンパク質を調製した。一方、Gil123に関してはM.mobileからの精製が困難であったため、大腸菌を用いた発現系を構築しリコンビナントのタンパク質を調製した。しかし、いずれのタンパク質についてもATPase活性は見られなかった。P42タンパク質については機能が明らかではないが、Gliタンパク質の遺伝子群とオペロンを形成していることから、滑走運動への関与が推測される。そのため、大腸菌を用いたP42タンパク質の発現系を構築し、ATPase活性の検討を行った。P42タンパク質を可溶性で得るのは困難であったが、マルトース結合タンパク質(MBP)との融合タンパク質として発現させることで、可溶性での調製が可能となった。このMBP-P42融合タンパク質はATPase活性を示し、その性質は以前の実験から予想される「滑走運動に関わるATPase」の性質と非常に類似していた。今後は、このP42タンパク質のATPase活性を詳細に解析し、滑走運動との関係性を明らかにしていく予定である。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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