• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

IP_3シグナルによるリン脂質代謝のフィードバック制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17770120
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

安東 英明  独立行政法人理化学研究所, 発生神経生物研究チーム, 研究員 (50373262)

キーワードIRBIT / PIP kinase / PIP2 / IP3 / calcium / リン酸化 / タンパク質相互作用
研究概要

IP3受容体結合タンパク質IRBITと、リン脂質代謝酵素PIPKとの相互作用に関し、以下の研究を行った。
(1)IRBITとPIPKIIγとの結合解析
・COS-7細胞へ共発現して免疫沈降することにより、IRBITがPIPKのα,β,γいずれのサブタイプとも結合することを確認した。
・マウス脳を用いた免疫沈降法によりIRBITとPIPKIIαがin vivoでも結合することを確認した。
・IRBITの欠失変異体を作製し、免疫沈降法によりPIPKIIαとの結合領域を解析した。その結果、IRBITのN末領域にあるセリンに富む配列がPIPKIIαとの結合に必須であることが明らかになった。
・IRBITのセリンに富む配列の部位特異的変異体とPIPKIIαとの結合を解析した結果、IRBITのSer 68とSer 71がPIPKIIαとの結合との結合に必須であることが明らかになった。Ser 68とSer 71ともリン酸化される部位であることから、PIPKIIαとの結合にはIRBITのリン酸化が必要である可能性が示唆された。
・IRBITのホモログもPIPKと結合することが明らかとなった。
(2)IRBITによるPIPKIIαの酵素活性制御の解析
IRBITがPIPKIIαの酵素活性を制御する可能性をin vitroで解析した。組み換えIRBITを用いて、PIPKIIαのPIP_2合成酵素活性をlipid kinase assayで測定した結果、IRBITはPIPKIIαの活性を抑制することが明らかとなった。さらにSer 68あるいはSer 71の部位特異的変異体は抑制活性が低下していることが明らかとなった。

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi