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2006 年度 実績報告書

AAA型分子モータ、ダイニンの作動メカニズム解明

研究課題

研究課題/領域番号 17770126
研究機関東京大学

研究代表者

昆 隆英  東京大学, 大学院総合文化研究科, 助手 (30332620)

キーワード分子モーター / 生物物理 / 酵素反応 / ナノマシン
研究概要

<テールドメインのダイニンモーター活性への寄与>
前年度の研究で、ダイニンのテールドメインがATP加水分解サイクルに対応して動くことを明らかにした。今年度はこの研究を発展させ、テールドメインの動きと運動活性の関連について研究を行った。具体的には、遺伝子組換えダイニンと運動活性評価系を組み合わせることで、以下の点を明らかにした(投稿論文として報告)。
1.テールドメインはダイニンの運動活性に重要な役割を果たす。この動きがいわゆるパワーストロークに相当すると思われる。
2.このパワーストローク以外に、遅い運動を担う第二の分子機構が存在する。
<微小管結合部位とATP加水分解部位との間の分子内情報伝達メカニズム>
ダイニンのATP加水分解サイクルと微小管結合・解離サイクルについて、速度論的解析を行い、その相関を部分的に明らかにした(投稿中)。また、この2つの機能部位間の情報伝達メカニズムを明らかにする目的で、変異体解析を進行させている。
<ダイニンモータードメインの結晶化>
本年度は約2万条件で結晶化の検討を行ったが、現時点では構造解析可能な結晶を得ることには成功していない。変異体を導入するなど新たなアプローチを組み込みつつ、結晶化への努力を継続している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Two modes of microtubule sliding driven by cytoplasmic dynein2006

    • 著者名/発表者名
      Shima, T., Kon, T., Imamula, K., Ohkura, R., Sutoh, K
    • 雑誌名

      Proc.Natl.Acad.Sci.USA 103

      ページ: 117736-17740

  • [雑誌論文] Head-head coordination is required for the processive motion of cytoplasmic dynein, an AAA+ molecular motor2006

    • 著者名/発表者名
      Shima, T., Imamula, K., Kon, T., Ohkura, R., Sutoh, K
    • 雑誌名

      J.Struct.Biol. 156

      ページ: 182-189

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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