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2006 年度 実績報告書

シャペロンダイナミクスの1分子イメージング

研究課題

研究課題/領域番号 17770134
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

座古 保  独立行政法人理化学研究所, 前田バイオ工学研究室, 研究員 (50399440)

キーワード好熱菌タンパク質 / 分子シャペロン / シャペロニン / プレフォルディン / 分子間相互作用 / リフォールディング / 1分子イメージング
研究概要

シャペロニン(CPN)はATP依存的に基質である変性タンパク質をリフォールディングする代表的なシャペロンである。一方プレフォルディン(PFD)は変性タンパク質を補足し、CPNへ受け渡すと考えられているが、詳細な機構は未解明である。本研究では基質タンパク質の受け渡し機構を明らかにすることを目的としている。これまでに申請者は、観察に用いるCPNの検討を行ったところ、超好熱性古細菌Thermococcus sp.strain KS-1由来のCPNホモオリゴマー2種(αCPN,βCPN)に関して、Pyrococcus horikoshii OT3由来PFD(PhPFD)に対するαCPNの親和性がβCPNより著しく小さいことを見出し、これを利用してCPN-PFD間相互作用の解析を行ってきた。
その結果、βCPNとαCPNの配列比較より2つのアミノ酸(250/256)がCPN-PFD相互作用に重要であることを見出した。αCPNのこれらのアミノ酸をCPN型に置換した変異体αK250E/K256Eを構築し、PhPFDとの相互作用を解析したところ、同変異体はPhPFDとの親和性がβCPNと同程度まで増した。さらにGFPを用いたPFDからCPNへの受け渡し観察系を構築し、受け渡し速度を測定したところ、PhPFDとCPNの親和力と基質受け渡しに相関があることが示唆された。さらに蛍光異方性測定により、生理的条件化でのPFDとCPNの相互作用測定を行ったところ、結合定数にヌクレオチド依存性が観察され、CPNが開いた構造をとっているときにPFDが強く結合することが明らかとなった。これらの結果より、PFDからCPNへの基質受け渡しメカニズムモデルを提案した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Localization of Prefoldin Interaction Sites in the Hyperthermophilic Group II Chaperonin and Correlations between Binding Rate and Protein Transfer Rate2006

    • 著者名/発表者名
      Zako, T.
    • 雑誌名

      Journal of Molecular Biology 364

      ページ: 110-120

  • [雑誌論文] Contribution of the C-terminal region to the thermostability of the group II chaperonin from the hyperthermophilic archaeum, Thermococcus sp. strain KS-12006

    • 著者名/発表者名
      Yoshida, T.
    • 雑誌名

      Extremophiles 5

      ページ: 451-459

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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