• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

RIP-1によるNF-kB活性化とアポトーシス誘導の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17780076
研究機関東京大学

研究代表者

金山 敦宏  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, リサーチフェロー (30376602)

キーワードNF-κB / RIP-1 / アポトーシス / TNF / ユビキチン
研究概要

TNF Receptor(TNFR)にTNFαが結合すると、TAK1、IKKが順に活性化され、NF-κBの活性化が起きるが、これは"細胞生存"のシグナルとして働く。このNF-κBの活性化にはReceptor-Interacting Protein-1(RIP-1)が必須であり、RIP-1のユビキチン化が重要な役割を持っていることが示唆されている。一方で、TNFシグナルはcaspase-8の活性化によるアポトーシスを誘導することが知られている。しかし、この相反する2つのシグナルの選択機構は不明である。まず、RIP-1の発現プラスミドをクローニングし、RIP-1変異プラスミドを作成した。これらを293細胞に過剰発現させたところ、RIP-1のキナーゼ活性、coiled-coil様ドメイン、Death DomainのいずれもNF-κBの活性化とRIP-1のユビキチン化に必要がないことが示唆された。また、RIP-1の下流で活性化されるNF-κBは抗アポトーシス遺伝子群の発現を誘導する。HL-60細胞をTNFαで刺激した場合、抗アポトーシス遺伝子の一つであるFLICE inhibitory protein s(FLIPs)の発現が誘導されることを見出した。しかも、FLIPsはNF-κBを強力に活性化することを発見した。これは、RIP-1の下流で"生"のシグナルが増強されていることを示唆している。現在、FLIPsとRIP-1との関わり等を検討している。一方、RIP-1を293細胞に過剰発現させ、caspase-8に結合する因子として、少なくともRIP-1とFADDを確認した。さらに、このRIP-1はユビキチン化されていることがわかり、その意義を検討中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] NF-κBシグナルの制御メカニズム2005

    • 著者名/発表者名
      金山敦宏
    • 雑誌名

      実験医学増刊号「シグナル伝達研究2005-'06」(羊土社) 123・11

      ページ: 48-53, (1666-1671)

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi