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2005 年度 実績報告書

抗生物質に見られるデオキシアミノ糖類の効率的合成法の確立と医薬創製への応用

研究課題

研究課題/領域番号 17780089
研究機関浜松医科大学

研究代表者

松島 芳隆  浜松医科大学, 医学部, 助教授 (20282816)

キーワードdeoxyamino sugar / iodocyclisation / vicenisamine / tolyposamine / antitumor antibiotic / Sharpless asymmetric dihydroxylation
研究概要

アミノ糖は生理活性物質に広く見いだされるが、中でもデオキシアミノ糖は、エリスロマイシンに代表されるマクロリド系抗生物質、グリコペプチド系のバンコマイシン、アントラサイクリン系抗腫瘍抗生物質であるダウノマイシンなど数多くの医薬品に古くから見いだされ、活性発現に必須な構造単位であることが知られている。筆者は抗生物質の活性発現機構の解明や、生合成ルート解明のツールとして、また医薬創製に向けた応用研究を目的としたデオキシアミノ糖の必要性に鑑み、その要求に応えるべく汎用性の高い効率的な新規合成法の開発を目的として研究を開始した。立案した合成計画は、安価に入手可能なソルビン酸エチルに対するシャープレスのジヒドロキシ化反応によって両鏡像体の入手が可能な光学活性ジオールを出発原料としており、さまざまなデオキシアミノ糖の合成が可能となる汎用性の高いものである。まず実際に(デオキシアミノ糖に相当する)アミノ基を4位の水酸基の立体化学の反転(あるいは、保持)を伴って導入し、その後ラクトン誘導体を経由することにより、2,3,6-トリデオキシ-4-アミノ糖類、すなわちトリポサミンと4-epi-トリポサミンの合成に成功した。それに加えて、4位アミノ基(カーバマート保護体)を手がかりとしたヨウ素による環化反応(iodocyclisation)によって3位の水酸基を導入し、それに続く官能基変換などにより最終的に既知の中間体へ導くことに成功し、ビセニサミンの新規合成法を確立した。(発表論文を参照)

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] A new simple route to deoxyamino sugars from non-sugar material : synthesis of D-tolyposamine and 4-epi-D-tolyposamine and formal synthesis of D-vicenisamine2005

    • 著者名/発表者名
      Yoshitaka Matsushima, Jun Kino
    • 雑誌名

      Tetrahedron Letters 46・49

      ページ: 8609-8612

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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