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2006 年度 実績報告書

消費者志向の農産物品質評価システム構築のための基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 17780192
研究機関九州大学

研究代表者

安永 円理子  九州大学, 生物環境調節センター, 助手 (00380543)

キーワード流通温度 / シュンギク / 糖含量 / アスコルビン酸含量 / 総ポリフェノール含量 / 呼吸速度 / クロロフィル含量 / カロテノイド含量
研究概要

福岡近郊ハウスにおいて周年栽培されている軟弱野菜のシュンギクを調査対象とし,実際の流通環境を把握するために,収穫から小売店頭での販売に至るまでの流通環境(温度,湿度,酸素濃度,二酸化炭素濃度)調査を行った.また,シュンギクの呼吸特性を明らかにするために,定温環境ならびに流通環境調査の結果得られた温度環境を実験室にて再現した流通温度再現環境下でシュンギクの呼吸速度を測定した.さらに,栄養成分含量を品質指標とみなし,流通過程におけるシュンギクの品質変化量を明らかにするために,流通温度再現環境下において,シュンギクの内容成分含量の変化を調査した.
流通環境調査の結果,シュンギクの流通環境は,温度のみが変動する環境で,湿度,酸素濃度,二酸化炭素濃度に顕著な変動は認められないことが明らかとなった.したがって,これ以降の実験においては,温度のみが変動する環境を再現した環境で行った.
シュンギクの呼吸速度を測定した結果,定温(10,17.5,25,32.5℃)区の呼吸速度は,測定開始時に最大値を示し,時間経過に伴い指数関数的に減少した後,ある値に収束する傾向を示すことが明らかとなった.また,流通温度再現環境下の呼吸速度は,環境温度の変動に付随しながら推移すること,ならびに,実験開始から急激な温度変動がある直前の23時間後までの個体差が大きいことが明らかとなった.
シュンギクの内容成分含量を測定した結果,流通温度に顕著な変動が見られた時間帯の前後における糖含量の減少量が極端に増大すること,還元型アスコルビン酸含量の減少量は,流通期間中の高温域において,全体の減少量の88%を占めること,クロロフィル,カロチノイド類,および総ポリフェノール含量は,短期間の流通中にほとんど変動しないことが明らかとなった.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Temperature Dependency of K_m and V_<max> of Michaelis-Menten Type Respiration Model Parameters for Various Fruits and Vegetables2006

    • 著者名/発表者名
      E.YASUNAGA, UCHINO T., YOSHIDA S., CHIKUSHI J.
    • 雑誌名

      IUFoST 13^<th> WORLD CONGRESS OF FOOD SCIENCE & TECHNOLOGY Proceedings IUFoST2006

      ページ: 447-448

  • [図書] Advances in Postharvest Technologies for Horticultural Crops (Chapter6 Post-harvest technology for preservation of fresh fruits and vegetables by using controlled and modified atmosphere)2006

    • 著者名/発表者名
      Eriko YASUNAGA
    • 総ページ数
      393(18)
    • 出版者
      RESEARCH SIGNPOST

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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