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2005 年度 実績報告書

ヒ素による酸化ストレス誘導機構のメタロミクスに基づく解明

研究課題

研究課題/領域番号 17790098
研究機関千葉大学

研究代表者

鈴木 紀行  千葉大学, 大学院・薬学研究院, 助手 (10376379)

キーワード環境 / ヒ素 / 酸化ストレス
研究概要

本研究は、ヒ素によって誘導される活性酸素種(ROS)の生成機構と作用機序とを、ヒ素の化学形・分布と関連づけて検討することを目的としている。そこでまずは、化学形態の異なる様々なヒ素化合物を細胞に暴露し、その際に細胞から発生するROS量と細胞生存率との相関について検討を行った。その結果、arsenite, methylasronous acid, dimethylarsinous acidの3つについて、IC_<50>値付近の暴露濃度においてROS発生量に大きな差異が見られた。この事から、各ヒ素化合物の毒性発現機序は異なることが示唆された。そこで、そのROS産生の細胞内局在を検討するため、各オルガネラ特異的染色試薬とROSプローブによる共染色を行い、共焦点レーザー顕微鏡にて観察した。その結果、dimethylarsinous acid暴露時のROS発生が細胞全体で起こっているのに対し、arsenite, methylasronous acidについてはROS発生がミトコンドリアに強く局在していることが明らかとなった。ことことからヒ素化合物による酸化ストレス発生において、その化学形によって産生量のみならず、発生機構も異なることが明らかとなった。今後、ミトコンドリアへの作用を、分子レベルでより詳細に検討していく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 その他

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Mechanistic Studies on the Binding of Nitric Oxide to a Synthetic Heme-Thiolate Complex Relevant to Cytochrome P4502005

    • 著者名/発表者名
      A.Franke
    • 雑誌名

      J.Am.Chem.Soc. 127

      ページ: 5360-5375

  • [雑誌論文] Metabolic transformation of methylseleninic acid through key selenium intermediate selenide.

    • 著者名/発表者名
      K.T.Suzuki
    • 雑誌名

      Toxicol.Appl.Pharmacol. (in press)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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