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2005 年度 実績報告書

骨格筋収縮時の内圧上昇モデルにおける骨格筋の代謝活性亢進機序の検討

研究課題

研究課題/領域番号 17790165
研究機関浅井学園大学

研究代表者

森田 憲輝  浅井学園大学, 生涯学習システム学部, 助教授 (10382540)

キーワード骨格筋 / 圧力 / 代謝活性 / メカニカルストレス
研究概要

本年度の研究計画では,1実験環境の整備,2-(1)糖代謝や脂質代謝制御因子の遺伝子発現,2-(2)それらの蛋白質レベルでの検討であった。
1実験環境の整備
これまでは北海道大学 大学院医学研究科 病態医科学分野にて実験・研究を進めてきたが,本補助金にて所属大学にもImmunoblottingシステム,PCR用サーマルサイクラーが購入でき,所属大学においても限られた内容ではあるものの生化学的・分子生物学的実験が可能となった。
2-(1)糖質代謝・脂質代謝関連因子のmRNA発現
まず糖代謝・脂質代謝制御のどちらにも関連するPGC-1αに対する圧力刺激の作用の有無についてラット培養骨格筋細胞のL6細胞を用いRT-PCR法にて検討した。その結果,PGC-1α mRNAは圧力刺激によって増加するという知見を得た。
また,脂質代謝への作用を検討するために脂肪酸輸送蛋白質であるCPT-1およびCD36に対する圧力刺激の作用を検討したところ,それらのmRNA量は,圧力刺激によって増加する傾向があり,今後実験を重ね結果としてまとめる予定である。
2-(2)糖質代謝・脂質代謝関連因子の蛋白質レベルでの検討
糖質および脂質代謝制御の最重要因子であるAMPK活性への圧力刺激の影響を,Immunoblotting法によるリン酸化AMPKα蛋白質と,AMPKαのリン酸化体・非リン酸化体(総AMPKα蛋白質)の比(リン酸化AMPKα/総AMPKα)によって検討した。その結果,圧力刺激を負荷した細胞ではリン酸化AMPKαの増加が認められた。
また,圧力刺激がPGC-1α mRNA発現を亢進したため,PGC-1αの蛋白質発現に対する影響を検討した。L6細胞に対し3日間連続で3時間の圧力を負荷したところ,無処理では3日後でもPGC-1α蛋白質の発現が検出できなかったが,圧力負荷細胞ではPGC-1α蛋白質の発現亢進が認められた。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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