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2005 年度 実績報告書

HLA-A24マウスと新規アルゴリズムを用いた癌抗原T細胞エピトープ同定法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 17790271
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

長谷川 豪  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (80383751)

キーワードHLA-A24トランスジェニックマウス / 腫瘍抗原 / T細胞エピトープ
研究概要

本研究の目的は、HLA-A24に結合するヒト腫瘍抗原T細胞エピトープの効率的な同定システムの確立である。新規HLA-A24結合性ペプチド予測プログラムを用いて、本研究室で同定した腫瘍抗原および既知の抗原63種につきHLA-A24結合性ペプチドを予測し、親和性が高いと予想される上位3-5位のペプチドを合成した。ペプチド特異的なT細胞の反応を評価するため、これら複数のペプチドをIFAとtetanus toxoidのヘルパーペプチドとともにHLA-A24トランスジェニックマウスへ免疫、あるいは抗原遺伝子のcDNAをIFN-γ cDNAとともに遺伝子銃により免疫し、所属リンパ節と脾臓リンパ球を用いたElispot法を施行する系を確立した。本法により、腫瘍抗原14種中8種でペプチド特異的な反応を得た。また、これらの抗原のうちPAX3、FCRL、CAGEに関しては、健常人末梢血リンパ球より樹状細胞を用いたin vitro T細胞誘導を行ない、ペプチドに対する反応性をIFN-γ-ELISA法により検討した結果、HLA-A24トランスジェニックマウスで得られたのと同じペプチドで特異的な反応を得た。これらのペプチドの新規アルゴリズムおよび既知のアルゴリズム(BIMAS、STFPEITHI)での順位を比較した結果、新規アルゴリズムにおいてのみ上位のものが含まれていたことから、新規アルゴリズムを用いることで既知アルゴリズムでは見落とすT細胞エピトープを同定できることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 その他

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 凍結融解腫瘍前処置を併用した樹状細胞腫瘍内投与による免疫療法2006

    • 著者名/発表者名
      宇田川 勝 他
    • 雑誌名

      Bio Clinica 21・2

      ページ: 142-146

  • [雑誌論文] Identification of Melanoma Antigens by Immunological and Genetic Methods for Diagnosis and Treatment of Melanoma

    • 著者名/発表者名
      Kawakami, Y.et al.
    • 雑誌名

      Ann.N Y Acad.Sci. (印刷中)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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