1)質問紙作成のための予備調査:学生への質問紙を作成するため、テューターに対して、「テュートリアルに必要な能力」と「テュートリアルで培われる能力」について事前調査した。調査は、質問紙を用いて、上記2つの能力を自由記載で回答させた。対象はテューター経験のある基礎系教員と臨床系教員とした。予備調査から46個の能力が問題解決能力の因子の候補となった。 2)問題発見解決能力の因子解明のための質問紙調査:上記1)を実施後46項目の質問項目を作成した。本学2005年度1年生(106名)および2年生(107名)を対象として、ホームページ上で46項目のアンケート調査を行った。1年生と2年生の回収率は、それぞれ93.4%と95.3%であった。結果は因子分析により解析する。この調査から、問題発見解決能力を規定する因子が明らかとなるだろう。 3)「問題発見解決能力プログラム」の有用性:ホームページ上でアンケート調査をするため、「問題発見解決能力プログラム」(以下プログラム)を作成した。本プログラムはアンケート調査を簡便に行うためのHTTPプロトコール上で動作するプログラムである。「問題発見解決能力プログラム」を用いて、2005年度本学医学部1年生と2年生を対象にアンケート調査を行った。本プログラムによって同時に異なるサーバーで多人数のアンケート調査が可能となり、本プログラムの有効性と利便性が明らかとなった。また解析にはSPSSなどへのデータインポートが可能であった。
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