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2006 年度 実績報告書

検査値における性差・年齢差の解析に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17790392
研究機関東海大学

研究代表者

柴田 健雄  東海大学, 医学部, 助手 (30366033)

キーワードC反応性蛋白 / 性差 / 年齢差 / 健康診断 / ワイブル分布 / 総コレステロール / 不慮の事故 / 糖尿病
研究概要

1.C反応性蛋白(CRP)における性差と年齢差について
全国45施設から収集された約70万人の健康診断データのうち、高感度CRPを測定された51,629人を対象として、BMI、白血球数、中性脂肪、喫煙の除外因子によって異常者を取り除き、男女別・年齢別に95パーセンタイル値を推定して、CRPにおける男女差と年齢差を評価した。
CRPにおける性差と年齢差が確認され、60歳未満では女性より男性の方が高く、特に40歳代では2倍以上の大きな差が見られた。また、男女とも高齢者で上昇した。
2.CRPの基準範囲の算出について
CRPの正常著分布としてワイブル分布が適合する可能性が高いが、複数の除外因子で異常者を取り除いていくと、除外因子を増やすほどワイブル確率紙上での線形性が高まったことから、CRPの正常者分布としてのワイブル分布の適合可能性の検証を行った。
ワイブル確率紙上で回帰直線をフィッティングし、直線がフィッティングした部分のデータに対して非線形最適化法を応用することでCRPにおける男女別・年齢別基準範囲を推定するためのプログラム開発を行っている。
3.総コレステロール低値と自殺率・不慮の事故死亡率との関係について
全国の45施設から健康診断データが収集されたが、その各施設ごとに総コレステロール低値率を算出し、それを都道府県別に集計した値と厚生労働省発表の都道府県別の自殺率や不慮の事故率との関係を検証した。
総コレステロール低値として、死亡率が有意に高い180mg/dl未満とした場合に、不慮の事故死亡率において有意な強い相関が見られた。
4.若年層における空腹時血糖異常率と糖尿病死亡率について
全国45施設の健康診断データから、若年層における空腹時血糖異常率を都道府県別に算出し、厚生労働省発表の都道府県別糖尿病死亡率との関連を検証した。
また、現在英文原著論文を執筆中である。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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