• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

肝星細胞の増殖抑制をターゲットとした肝線維化の制御

研究課題

研究課題/領域番号 17790460
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

原田 義規  京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (10381956)

キーワード肝臓 / 遺伝子治療
研究概要

肝星細胞の増殖抑制をターゲットとした肝線維化の制御を達成するため、tumor necrosis factor (TNF)-related apoptosis-inducing ligand (TRAIL)に着目した。TRAILはFas ligandと同様にTNF familyに属し、281個のアミノ酸よりなる蛋白質であり、細胞種により選択的にapoptosisを誘導可能であることが知られている。TRAILはII型膜貫通型蛋白質であるため、分泌型TRAILを作成した。すなわち、細胞膜外ドメインに分泌シグナルのついた遺伝子を持つplasmid vector (PGEG.soluble TRAIL)およびcontrol vectorであるpGEG.4を調製した。次に、肝臓にPGEG.soluble TRAILを遺伝子導入した際の毒性の有無を調べた。マウス尾静脈からhydrodynamic procedureを用いてPGEG.soluble TRAILを投与後、肝機能測定および肝組織像検討を行ったが、明らかな肝毒性を認めなかった。F344系雄性ラットを用いて、肝線維化モデルを作製。可溶型TRAIL遺伝子投与群と、コントロール群であるpGEG.4投与群、saline投与群を設定し、検討している。肝線維化の評価は、肝組織のH.E.染色やアザン染色などを用いて行っている。また、可溶型TRAIL遺伝子は転移性肝腫瘍の治療に有用と考えられるため、同時に検討している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 急速に進行する心不全症状を合併した維持透析患者の一例2005

    • 著者名/発表者名
      垣内 孟 他
    • 雑誌名

      京都医学会雑誌 52

      ページ: 1-24

  • [雑誌論文] A role of mast cells for hepatic fibrosis in primary sclerosing cholangitis.2005

    • 著者名/発表者名
      Ishii M et al.
    • 雑誌名

      Hepatol Res 31

      ページ: 127-131

  • [図書] 組織細胞化学20052005

    • 著者名/発表者名
      原田義規, 高松哲郎
    • 総ページ数
      217
    • 出版者
      学際企画

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi