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2005 年度 実績報告書

心筋炎、拡張型心筋症におけるHMG-CoA阻害薬、スタチンの有用性について

研究課題

研究課題/領域番号 17790483
研究機関新潟大学

研究代表者

伊藤 正洋  新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (90397109)

キーワードスタチン / 心筋炎 / 拡張型心筋症 / HMG-CoA阻害薬
研究概要

心不全は現在なお死亡率の高い疾患群であり、その治療の進歩が望まれている。近年、心不全の原因の一つに、心筋の炎症が関与していることが注目されてきている。本研究の目的は、心筋炎後心木全、拡張型心筋症のよい実験モデルである自己免疫性心筋炎ラットを用いて、HMG-CoA阻害薬、スタチンの有用性、およびそのメカニズムを明らかにすることである。
初年度は自己免疫性心筋炎ラットを用いてスタチンの心筋炎、心筋炎後心不全に対する効果を検討すること、2年目は初年度に得られた結果をもとに、そのメカニズムをin vivo, in vitro両面から検討することが当初の予定であった。
既報のごとく心筋ミオシンを感作し、ルイスラットに自己免疫性心筋炎を誘導した。心筋炎ラットは感作後約2週で炎症極期となり、4週で炎症巣は治癒、あるいは瘢痕に置き換わり慢性期に入る。心筋炎感作後4週目からスタチンをラットに投与し(高濃度群、低濃度群の2群を作成)、心不全進展に対するその効果を、以下の項目について検討した(n=7)。
死亡率、心臓エコー検査の各種パラメーター、心臓カテーテル検査の各種パラメーター、心臓重量、心臓の各種免疫組織染色、血中各種サイトカイン濃度。
上記のいくつかの結果において、スタチンが心筋炎後心不全の進展抑制に効果があるデータを得ている。今後、動物数を増やし、結果を確認し、そのメカニズムについて検討を加えていく予定である。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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