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2005 年度 実績報告書

ナトリウム利尿ペプチドを用いた心筋再生・リモデリング抑制の可能性

研究課題

研究課題/領域番号 17790486
研究機関京都大学

研究代表者

川上 利香  京都大学, 医学研究科, 医員 (70378678)

キーワードBNP / 骨髄細胞 / 心筋細胞 / 再生 / リモデリング
研究概要

傷害心筋の修復過程における骨髄由来未分化細胞の心筋局所への浸潤および形質変化に対するBNPの意義を検討する目的で、肝臓でのBNP発現を増加させた脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)過剰発現(Tg)マウスを用いて、挿管麻酔下に開胸して冠動脈を一定時間あるいは恒久的に結紮して心筋梗塞モデルを作成した。この実験系において、単核細胞あるいは好中球の虚血心筋への浸潤が増加することが観察されているが、さらに免疫染色を用いて検討した結果、新生血管が増加する可能性を示唆する結果が得られた。心筋細胞再生の可能性については未分化細胞のマーカーであるc-kitやSca1あるいはCD34陽性の細胞の浸潤の有無について定性的な解析を施行する予定であったが、現在までのところ、評価できるまでの結果は得られていない。また骨髄由来細胞の心筋組織への浸潤については、BNP過剰発現マウスに、すでに開発のすんでいる心筋細胞特異的βガラクトシダーゼ発現マウス(αMHC promoterを使用)の骨髄細胞を移植したマウスを準備し、心筋梗塞モデルを作成するモデルを開発中である。このマウスでは、心筋組織の切片をβガラクトシダーゼの基質であるX-galで処理して発色を検討することにより骨髄由来細胞であることが直接的に証明できるが、これに前述のマーカーの発現の有無を検討することにより骨髄由来細胞の組織での形質変化についても順次解析にはいっていきたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Role of Natriuretic Peptide Receptor Guanylyl Cyclase-A in Myocardial Infarction Evaluated Using Genetically Engineered Mice2005

    • 著者名/発表者名
      Nakanishi et al.
    • 雑誌名

      Hypertension 46

      ページ: 441-447

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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