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2005 年度 実績報告書

再潅流障害の新しい治療法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17790508
研究機関久留米大学

研究代表者

鬼塚 一郎  久留米大学, 医学部, 助手 (10289431)

キーワード急性冠症候群 / 再灌流障害 / エラスポール / 好中球エラスターゼ阻害薬 / 循環器・高血圧 / 生理活性
研究概要

当施設において急性冠症候群で冠動脈インターベンションの適応となった症例64例の内、再灌流障害(no re-flowもしくはslow flow)を発症した症例4例を無作為に二群にわけ、一方をエラスポール使用群、もう一方を非使用群とした。(いずれも倫理委員会の承認を受けた同意書を得ている。)それぞれにおいて血管造影上およびドップラーエコー上の血流速度の改善度、および心電図上のST上昇の改善度、インターベンション後の心筋逸脱酵素の変動を観察した。また急性期(術後二週間以内)、慢性期予後(術後6ヶ月以内)における合併症の発現頻度を観察した。また定量的冠動脈造影による最小血管径、対照血管径の測定および心エコーによる左室収縮力の改善率を急性期および慢性期(術後6ヶ月)に行った。
結果、エラスポール使用1例については血管造影、およびドップラーエコー上血流速度の改善を認めた。ST上昇に変化はなかった。他1例では造影上もST変化も改善なく、これはエラスポール非使用群2例と同様であった。インターベンション後の心筋逸脱酵素の上昇については症例数が少なく、今後数値を含めた検討が要される。血管造影上の慢性期の再狭窄は4症例ともなく狭窄率の数値的な有意差は今後の検討を要す。左室収縮力の改善についてはエラスポール使用例中一例のみが著明に改善を示したのみで、他3例はいずれも改善を認めなかった。慢性期における合併症は4症例とも発症なしであった。
今後、症例を重ねて以上の差異が統計学的に有意であるかどうかの検討を要する。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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