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2006 年度 実績報告書

Whole-heart imagingによる冠動脈MRAの臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 17790519
研究機関(財)先端医療振興財団

研究代表者

加地 修一郎  (財)先端医療振興財団, 分子イメージング研究グループ, 研究員 (80330554)

キーワード冠動脈MRA / MRI / Whole-heart imaging
研究概要

前年度に引き続き、当施設に導入されているGE社製の1.5TMRI装置を使用して、Whole-heart imagingによる冠動脈MRA撮像を試み撮像法および解析法について検討した。計59例の被験者を対象に撮像を行った。撮像は、ほぼすべての例で可能であったが、1例で不整脈が原因で中止し、2例で呼吸同期が原因で中止した。冠動脈MRAの解析については、前年度の検討からCurved-MPR法を中心に市販のDICOM viewerからワークステーション上の商業用ソフトウェアまでさまざまなソフトを使用して再構成を行い、冠動脈の描出に最も適した方法を検討した。現時点では、Curved-MPR法を使用するのが最も診断には適しているが、臨床に使用するには時間がかかることと、画質がよくないため、診断できない症例が少なからず存在することや、診断できても診断可能な冠動脈の範囲が狭いこと、などが問題点としてあげられる。基本である、原画質の改善が必要であると考えられた。今年度はさらに、冠動脈MRA以外に、虚血性心疾患を有する患者へのWhole-heart imagingの臨床応用として、心臓全体を撮像できるメリットを生かし、左室の三次元的位置構造の検討を行った。すなわち、虚血性僧帽弁閉鎖不全症を有する例における僧帽弁輪および乳頭筋、左室の三次元的位置関係を検討した。Whole-heart imagingから僧帽弁組織、乳頭筋、左室の三次元上の位置を解析し、MATLAB上で位置を再構築し、位置関係を検討した結果、虚血性僧帽弁閉鎖不全症を合併した例では、乳頭筋の位置が従来の報告とは異なり、内側方向ではなくて、後方中心に偏位していることが明らかにした。(Circulation,114(18),2006;II-356)

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Left atrial volume : predictor of atrial fibrillation in patients with degenerative mitral regurgitation.2007

    • 著者名/発表者名
      Tanabe K, Yamaguchi K, Tani T, Yagi T, Katayama M, Tamita K, Kinoshita M, Kaji S, Yamamuro A, Morioka S, Okada Y, Kihara Y
    • 雑誌名

      J Heart Valve Dis. 160(1)

      ページ: 8-12

  • [雑誌論文] 心臓MRIを用いた心機能評価2007

    • 著者名/発表者名
      加地 修一郎
    • 雑誌名

      映像情報Medical 39(1)

      ページ: 51-56

  • [図書] 新・心臓病プラクティス 8. 画像で心臓を診る心筋灌流の評価 2)MRIで診る2006

    • 著者名/発表者名
      加地 修一郎
    • 総ページ数
      362
    • 出版者
      文光堂

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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