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2005 年度 実績報告書

DNAマイクロアレイを応用したチャネロバチーのハイスループット遺伝子解析

研究課題

研究課題/領域番号 17790571
研究機関東京大学

研究代表者

高橋 祐二  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (00372392)

キーワードDNAマイクロアレイ / チャネロパチー
研究概要

臨床において迅速な遺伝子診断の必要性は高まっている.また,遺伝子解析の対象も家族例のみならず孤発例にまで広範になってきている.しかし従来の方法では多数の解析を行うととは非常に手間がかかり,特にチャネル分子のような巨大な遺伝子を解析するのは大変困難であった.このような背景から,DNAマイクロアレイを応用したチャネル遺伝子のハイスループット解析システムを構築するための研究を行っている.そのための準備段階として,当研究室で作成した神経変性疾患の原因遺伝子及び関連遺伝子を網羅したDNAマイクロアレイを用いて,スループリト及び塩基配列判定精度に関して検討を行った.ロボティックスを応用した分注システムを用いて,実働3日で約0.3Mbの解析が可能であった.また,塩基配列の判定精度も99.9%以上と高い解析速度及び精度を達成した.コストの面でも直接塩基配列決定法と同等かそれ以下のコストで解析可能であることが明らかになった.さらに既知の変異を有するゲノムDNAを用いて変異の検出効率を検討した結果,点変異はヘミ接合性,ホモ接合性,ヘテロ接合性いずれの変異においても全ての変異を検出でき,挿入・欠失変異についてもヘミ接合性の変異は検出可能であった.これらの結果からは,DNAマイクロアレイを用いた塩基配列解析システムは,ハイスループットな遺伝子診断に応用可能であることが明らかになった.本システムをチャネル遺伝子の解析に応用するためには,配列同士のクロスハイブリダイゼーションの可能性を排除した形のデザインを行うことが望ましいと考えられる.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ゲノムから医学 DNAマイクロアレイの遺伝子診断への応用2005

    • 著者名/発表者名
      高橋祐二, 後藤順, 辻省次
    • 雑誌名

      蛋白質・核酸・酵素 50巻16号

      ページ: 2115-2121

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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