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2006 年度 実績報告書

神経系多因子疾患のデータベース構築及びゲノム情報を基盤とするデータマイニング

研究課題

研究課題/領域番号 17790572
研究機関東京大学

研究代表者

百瀬 義雄  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30359624)

キーワード脳神経疾患 / ゲノム / 遺伝子
研究概要

ヒトゲノムの解明に伴い、今まで原因不明であった遺伝性神経疾患の原因遺伝子が同定されているが、さらに環境因子と遺伝因子により発症する多因子神経疾患に関しても、疾患感受性遺伝子を見出すことが必要とされている。
神経多因子疾患の中でも、多系統萎縮症、片頭痛を対象に臨床データと検体の収集を行っている。特に多系統萎縮症については自施設内で患者42名、多施設共同研究としては患者128例の収集ができた。検体収集時には臨床情報も収集しており、さらに可能な限りフォローアップの評価もし、疾患の自然歴を明らかにすることも目標にしている。稀な家族歴を有する多系統萎縮症の調査研究に関しては、共著者として論文が報告されたが、さらに新しい家系も見つかっており、調査を進めていく予定である。
本年度は上記疾患について臨床情報(発症年齢、性別、家族歴、嗜好歴、治療反応性など)をデータベース化する一方、さらにDNAの収集を進める。患者の個人特定情報は入らない形でWEB登録するシステムを構築し、患者臨床情報のデータベース化を図っている。他施設との共同によりデータベースの規模も拡大して行く予定である。
片頭痛に関しては多系統萎縮症よりやや遅れてはいるが、多施設共同研究によりゲノム検体の収集をさらに精力的に行いたいと考えている。
検体採取に際しては「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」を遵守し、文書化した十分なインフォームドコンセントの元に採血を行う。また患者個人情報の扱いに関しては細心の注意を払う。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (5件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 遺伝子情報 2006年2007

    • 著者名/発表者名
      百瀬義雄, 後藤順
    • 雑誌名

      Brain Medical 19・3

      ページ: 85-88

  • [雑誌論文] Multiple candidate gene analysis identifies alpha-synuclein as a susceptibility gene for sporadic Parkinson's disease.2006

    • 著者名/発表者名
      Mizuta I, (4名略), Momose Y, (10名略), Toda T
    • 雑誌名

      Hum Mol Genet 15・7

      ページ: 1151-1158

  • [雑誌論文] 多系統萎縮症の分子遺伝学(多施設共同研究体制 : JAMSAC)2006

    • 著者名/発表者名
      百瀬義雄, 原賢寿, 中原康雄, 後藤順, 辻省次
    • 雑誌名

      神経研究の進歩 50・3

      ページ: 421-428

  • [雑誌論文] 多系統萎縮症の疫学 -わが国と欧米との比較から-2006

    • 著者名/発表者名
      百瀬義雄
    • 雑誌名

      Clinical Neuroscience 24・9

      ページ: 993-995

  • [雑誌論文] 家族性多系統萎縮症と多系統萎縮症の分子遺伝学2006

    • 著者名/発表者名
      原賢寿, 百瀬義雄
    • 雑誌名

      Clinical Neuroscience 24・9

      ページ: 1028-1031

  • [図書] 慢性頭痛の診療ガイドライン(VIII.遺伝子)2006

    • 著者名/発表者名
      百瀬義雄, 後藤順, 辻省次
    • 総ページ数
      10
    • 出版者
      医学書院
  • [図書] DNAチップ活用テクノロジーと応用(第3章 チップを使ったSNP解析)2006

    • 著者名/発表者名
      百瀬義雄, 中原康雄, 辻省次
    • 総ページ数
      8
    • 出版者
      シーエムシー出版

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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