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2005 年度 実績報告書

TRPを介する血小板の容量性Ca^<2+>流入におけるCRPの作用

研究課題

研究課題/領域番号 17790658
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

丸茂 幹雄  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (40333950)

キーワード血小板 / 容量性カルシウム流入 / CRP
研究概要

健常成人血液検体より遠心法にて血小板を分離し、洗浄血小板浮遊液を作成し、実験に供した。血小板刺激はCa^<2+>-ATPase阻害剤であるthapsigarginを用いることにより、細胞内Ca^<2+>貯蔵庫のCa^<2+>を枯渇させ、容量性Ca流入(以下CCE)を引き起こすことにより行った。
これらの検体を用いて、下記の各項目について、急性相反応性蛋白の一種であるC反応性蛋白(以下CRP)の影響を検討した。
1)CRPによる血小板細胞でのCCEへの効果
上記の洗浄血小板浮遊液にCa^<2+>感受性蛍光色素であるFura2-AMを負荷し、細胞内カルシウム測定装置にて血小板に直接CRPを添加する事により、CCEによる血小板細胞内Ca濃度上昇へのCRPの直接的な効果を検討した。CRPの添加により細胞外からのCa^<2+>流入は有意に増強された。しかし、thapsigarginを用いず、CCEを介さずにCRPを添加しても細胞外からのCa^<2+>流入は増強されなかった。
2)受容体依存性Ca^<2+>チャネル阻害剤SKF-96365のCRP刺激への影響
受容体依存性Ca^<2+>チャネル阻害剤であるSKF-96365を用いて、CCEの阻害作用におけるCRPに対する影響を検討した。SKF添加にてCRPによるCCEの増強効果は有意に抑制された。
3)CRPのCCEを介した血小板凝集能への影響
上記CRPの効果をレーザー散乱光式凝集能測定装置を用いて検討した。CRPの添加により小凝集塊の生成に変化は無かったものの、中及び大凝集塊の生成は亢進し、CCEによる血小板凝集はCRP添加により有意に増強された。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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