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2005 年度 実績報告書

マスト細胞、好塩基球およびNKT細胞におけるIL-4遺伝子の発現制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17790683
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

八木 良二  独立行政法人理化学研究所, シグナル・ネットワーク研究チーム, 研究員 (20392152)

キーワードアレルギー / IL-4 / T細胞 / マスト細胞 / 好塩基球 / NKT細胞 / cis-element / 遺伝子発現
研究概要

本年度の研究計画に従いIL-4遺伝子の発現調節制御を解析する目的で、動物種間にて高度に保存されたIL-4遺伝子近傍に存在する調節領域であるDNase I hypersensitive site (HS) 2、HS4、HS5に着目し、GFPを指標とするトランスジェニック(Tg)マウスを作製した。これらTgマウスから、肥満細胞、NKT細胞、好塩基球、および各T細胞サブセットを分離し、GFPを指標に発現調節領域の働きを解析した。HS5 Tgマウスでは、肥満細胞、NKT細胞、好塩基球、メモリー型T細胞等のIL-4産生細胞においてGFPの発現が見られたことから、HS5はこれらの細胞に共通するエンハンサーであることが明らかにされた。さらに、HS5 Tgマウスでは未熟型である骨髄由来粘膜型肥満細胞、成熟型である結合組織型肥満細胞のいずれにもGFPの発現が見られたが、HS2 Tgマウスでは、結合組織型肥満細胞特異的にGFPの発現が見られ、その他の細胞ではGFPの発現は見られなかった。これに対し、HS4 Tgマウスでは、好塩基球においてのみにGFPの発現が見られた。これらのことから、HS2は成熟型の肥満細胞において、HS4は好塩基球においてIL-4の発現を制御するエンハンサーであることが明らかとなった。以上のことから、IL-4の発現制御は産生する細胞によって、複数の制御領域が関与しており、それぞれ異なるメカニズムによって制御されていることがわかってきた。これらの知見について現在論文を作成中である。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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