研究課題
平成17年度の研究実績の概要平成17年度はまず、研究計画における試料の調整、分析機器の調整を行った。試料・分析機器の調整として当初、健常人コントロールの末梢血細胞より全mRNA抽出をPAXgene^<TM> Blood RNA Kit (QIAGEN社)を用いて行い、さらに抽出したtotalRNAを使用してアミノアリル増幅aRNAを調整し、そのaRNAを各々蛍光色素Cy3、Cy5で間接標識してDNAマイクロアレイ(AceGene^【○!R】 Human Oligo Chip Human 30K)にてハイブリダイゼーションを行い、蛍光スキャナーで末梢血細胞中に発現している遺伝子の発現量の変化を測定した。mRNAはPAXgene^<TM> Blood RNA Kitにより末梢血8.5mlより150〜200μgのmRNAを抽出可能であった。得られたmRNAはマイクロアレイに用いるのに十分な純度であることを確認した。健常成人でのマイクロアレイを他のサンプルDNAをリファレンスとして用い30000スポットの発現確認を行い、リファレンスDNAに対して発現量の差異を対数換算置換で±1.000をカットオフとしたところ多くのスポットが検出された。以上の検討により末梢血中からのmRNAの抽出とそれに続いたDNA解析が可能であることが確認された。平成18年度の研究平成17年度に得られた結果を用いて、本年度は川崎病患者検体を用いた解析を行う予定である。また患者血清を用い血管内皮培養細胞のマイクロアレイ解析も並行する予定である。
すべて 2006 2005
すべて 雑誌論文 (2件)
Hepatology Research 34
ページ: 187
Arthritis Research & Therapy 7
ページ: 746