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2006 年度 実績報告書

造血幹細胞移植後のウイルス感染症早期診断法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17790719
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

吉益 哲  和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (30382352)

キーワード移植・再生医療 / ウイルス / 感染症
研究概要

1.平成18年度、自家末梢血幹細胞移植が2例行われた。1例はWilms腫瘍再発患者に対して施行され、day42日において腹痛、血便が出現し臨床的にはTMA(thrombotic micro angiopathy)とウイルス感染症との鑑別が問題となった。便アデノウイルス抗原は陰性、患者血球からサイトメガロウイルスDNA、EBウイルスDNAはリアルタイムPCRで検出されなかった。MXA蛋白は5.1ng/m1と正常でありウイルス感染症はではないと考えられた。1例は下垂体原発のgerm celltumor再発患者に対して施行され、day7に発熱をきたした。リアルタイムPCRでサイトメガロウイルス、EBウイルスは検出されず、MxA蛋白は6.Ong/m1と正常であった。
2.平成18年度、9例の川崎病患者の急性期、回復期(解熱後)におけるMxA蛋白の測定を行った。急性期の平均163.Ong/ml(21.0〜499.8)、回復期の平均は121.8ng/m1(15.9-387.1)であった。9例中2例は急性期のMxA蛋白の値が高くそれぞれ419ng/ml、499.8ng/m1であった。またこの2例はガンマグロブリンを投与せずアスピリンのみで解熱、治癒しており急性期のMxA蛋白値によって治療法、予後などが推測できる可能性があると考えられた。
3.平成18年度、19例の健常者のMxA蛋白測定を行った。平均値は55.0ng/ml(7.5〜257.5)であった。ウイルス抗原陽性であった患者はロタウイルス2名、インフルエンザA3名、アデノウイルス19名、RSウイルス11名でMxA蛋白の平均値はそれぞれ410.9、232.9、517.7、614.6ng/mlであった。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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