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2007 年度 実績報告書

造血幹細胞移植後のウイルス感染症早期診断法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17790719
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

吉益 哲  和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (30382352)

キーワード移植・再生医療 / ウイルス / 感染症
研究概要

1.平成19年度,同種造血幹細胞移植が1例行われた。原疾患は家族性血球貪食症候群で,HLA5/6一致の非血縁者間臍帯血移植を行った。移植後day18に生着を認め,day23からgrade I(皮膚stage1)の急性GVHDが出現した。 day29に発熱を認め,ELISA法でMxA蛋白値の測定を行い3.0ng/mlであった。サイトメガロウイルスDNA,EBウイルスDNAはリアルタイムPCRで検出されなかった。MXA蛋白値は正常値でありウイルス感染症ではないと考え免疫抑制剤投与を継続し,皮疹及び発熱は改善した。
2.平成19年度,9例の川崎病患者の急性期,回復期(解熱後)におけるMxA蛋白の測定を行った。急性期の平均は85.3ng/ml(11.0〜274),回復期の平均は38.7ng/ml(20.0〜83.2)であった。9例中1例はMxA蛋白値が274ng/mlと高値でありウイルス感染症の併発が考えられた。
3.平成19年度,6例の健常者のMxA蛋白の測定を行った。平均値は78.8ng/ml(22.0〜179)であった。ウイルス抗原陽性であった患者はロタウイルス20例,インフルエンザA10例,インフルエンザB7例,アデノウイルス6例,RSウイルス14例でMxA蛋白値の平均値はそれぞれ428.1(90〜752),523.9(205.9〜1018),490.9(165〜1397),805.2(221.3〜1920),695.2(221〜1573.7)であった。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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