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2005 年度 実績報告書

IL-17F(ML-1)の接触過敏反応における役割、および血管新生に対する影響

研究課題

研究課題/領域番号 17790786
研究機関昭和大学

研究代表者

渡辺 秀晃  昭和大学, 医学部, 助手 (80327931)

キーワードサイトカイン / インターロイキン
研究概要

本年度は、主にML-1(IL-17F)の皮膚ケラチノサイトに及ぼす影響を検討した。
(in vitro)
まず、正常皮膚ケラチノサイトにML-1を添加すると、コントロール群に比べ有意にIL-8を産生した。IL-8産生量はML-1添加後3時間、6時間、24時間、48時間と増加していった。
また、ML-1の変異株(His161 Arg)を用いて同様の実験を行ったところ、IL-8の産生は野生型ML-1(His161)添加群と比べ有意に抑制されていた。
これまでシグナル伝達経路としてML-1は、MAPキナーゼファミリーのなかでp38、JNK、ERK5を介さずERK1/2のみをリン酸化すること、更にERK1/2上流であるRaf-1、MEK1/2もリン酸化することが分かっている。そこで、この伝達経路について皮膚ケラチノサイトで検討した。正常ケラチノサイトにRaf-1、MEK阻害剤、Protein Kinase C, Phosphatidylinositol 3-kinase阻害剤を用いIL-8の発現を比較した。現在その産生量について検討中である。
(in vivo)
マウス耳介皮膚に野生型ML-1(IL-17F)およびML-1変異株(His161 Arg)、コントロールを皮下注射し組織学的に比較検討した。野生型ML-1(IL-17F)投与群はML-1変異株(His161 Arg)、コントロール投与群に比し有意に好中球の浸潤が増加していた。
また現在ML-1(IL-17F)マウスを用い、接触過敏反応について検討を行っている最中である。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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