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2005 年度 実績報告書

気分安定薬のミトコンドリアカルシウムシグナリングに与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 17790829
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

数野 安亜  独立行政法人理化学研究所, 精神疾患動態研究チーム, リサーチアソシエイト (40360523)

キーワード双極性障害 / ミトコンドリアDNA多型 / カルシウム / サイブリッド / 気分安定薬 / カルシウムイメージング
研究概要

核とミトコンドリアにratiometric-Pericamタンパク質(カルシウム濃度依存的に吸収波長が変化する蛍光タンパク質でカルシウム濃度の定量が可能である)を導入したサイブリッド(理化学研究所・脳科学総合研究センターにおける倫理委員会承認のもと、双極性障害患者および正常被験者に口頭および書面にて研究の意義、方法を十分に説明し、同意を得た上で採取した末梢血から血小板を分離し、ミトコンドリア遺伝子が破壊された細胞と融合したハイブリッド細胞)をそれぞれ双極性障害に有効な薬物である気分安定薬(リチウム、バルプロ酸)で処理した。それらのサイブリッドにアゴニスト刺激を行い、細胞内およびミトコンドリア内のカルシウム濃度の測定を行った。気分安定薬で処理していないサイブリッドについても同様の実験を行った。現在それぞれのサイブリッドのタイムラプス画像解析を行っている。われわれの以前の研究より、双極性障害との関連が報告されているミトコンドリアDNA多型を持つサイブリッドでは静止時のミトコンドリアのカルシウムレベルが高いことがわかった。各サイブリッドの解析の後、双極性障害と関連のあるミトコンドリアDNA多型を持つサイブリッドで気分安定薬での処理の有無により細胞内およびミトコンドリア内の静止時のカルシウムレベル、カルシウム反応が変化しているかどうか、また気分安定薬の種類による反応の違いがあるかどうか等の解析を検討する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Mitochondrial DNA sequence analysis of patients with 'atypical psychosis'2005

    • 著者名/発表者名
      An-a Kazuno et al.
    • 雑誌名

      Psychiatry and Clinical Neurosciences 59・4

      ページ: 497-503

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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