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2007 年度 実績報告書

放射線性皮膚炎に対する低反応レベルレーザーの臨床的効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17790881
研究機関久留米大学

研究代表者

鈴木 弦  久留米大学, 大学病院, 助教 (80279182)

キーワード放射線皮膚炎 / 低反応レベルレーザー / 声門癌 / 放射線治療
研究概要

目的:前年度の研究では低反応レベルレーザー(以下、レーザー)が放射線照射された皮膚の粘弾性低下を予防する効果を見いだせなかった。今年度はレーザーが放射線皮膚炎の程度を軽減する効果があるかを検討した。対象と方法:根治的放射線治療(照射野5×5cm^2、66〜70Gy/33-35Fr.を基本)を行った早期声門癌症例22例を対象とし、レーザー併用群11例、非併用群11例を無作為に選別した。レーザー使用にあたっては学内倫理委員会の了承を得、併用群全例に文書で同意を得て行った。レーザーはYAGレーザーとHe-Neレーザーの両方を用いて放射線治療期間中、週2回で放射線照射野に併せて照射した。皮膚炎の客観的評価は、Courage+khazaka社のエリスロメーター、油分水分測定器を用いて行い、放射線治療開始日と終了日の紅斑値とメラニン値、皮膚湿潤度を測定した。測定誤差を最小限にするため、いずれの測定項目も照射野内で3回測定してその平均を計測値とした。t検定にてレーザー併用有無によって、それぞれの測定差の平均値に違いがみられるかを検討した。なお、F検定にて両群の治療前の紅斑値、メラニン値の分散は等しいことを確認した。結果:紅斑についてはレーザー併用群、非併用群でそれぞれ77.8、76.4で有意差はみられなかった(p=0.96)。メラニン値はそれぞれ120.5、179.4であり、有意差はないものの差がみられる傾向にあった(p=0.08)。皮膚湿潤度はそれぞれ30,34で有意差はみられなかった(p=0.58)。結論:低反応レベルレーザーは放射線による皮膚へのメラニン沈着を軽減する可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 口腔癌に対する超選択的動注療法を併用した放射線治療の成績2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木 弦, 他10名
    • 雑誌名

      日本放射線腫瘍学会誌 19

      ページ: 11-15

    • 査読あり
  • [学会発表] 頭頚部癌に対するチーム医療の問題点(全国アンケート調査から)2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木 弦
    • 学会等名
      第45回日本癌治療学会総会
    • 発表場所
      京都国際会議場
    • 年月日
      2007-10-25

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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