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2005 年度 実績報告書

過小グラフトを用いた肝移植における、肝機能障害の機序解明と制御法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 17790890
研究機関大阪大学

研究代表者

丸橋 繁  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (20362725)

キーワード肝切除後肝再生 / サイトカイン / HGF / MRP-2 / 過小グラフト / 遺伝子導入 / ラット
研究概要

本研究では、(1)大量肝切除後あるいは過小グラフト肝移植後は、肝再生が急激に起こり、本来の生命維持に必要な肝代謝が抑制され胆汁鬱滞・肝機能障害をもたらす、(2)肝代謝を促進することにより胆汁鬱滞を軽減し肝機能障害を抑制することができる、という仮説をたて、研究を開始した。
ラット(WSラットRT1k)7週齢、体重280〜320gを実験に用いた。麻酔はペントバルビタールを使用した。
まずラット70%肝切除モデルの検討を行った。開腹ののち、Higgins変法を用いて70%肝切除を行った。術前、及び術後6、12、18、24時間後に安楽死させ下大静脈より採血、残肝の摘出を行なった。血液はヘパリン及びEDTA2Naと混合し、遠沈後血漿、血清を採取し検査まで-20℃で保存し、肝組織は二分し一片をsnap frozenの後-80℃で保存、一片を10%緩衝ホルマリンで保存した。
末梢血中のHGF濃度は肝切除後6時間で前値の10倍ほどに上昇し術後24時間まで維持された。肝組織中のHGFは、術後6時間以降で前値の倍ほどに上昇した。
肝組織中IL-6mRNAは術後6時間で急激の上昇し術後12時間以降は減少した。一方TNFαmRNAは時間とともに増加する傾向にあった。また、これらの摘出肝組織を組織学的に検討し、門脈領域静脈域に分け肝再生変化を評価した。
一方、抗MRP-2抗体によるラット肝組織の免疫組織染色を試み、適切な条件設定を探求し評価した。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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