研究課題
本年度には、申請した物品GeneGenius2 Systemを購入し、研究内容を遂行する為の研究室設備の整備を行った。また、研究に使用する物品の購入を行った。物品の購入後研究を開始した。研究の進行についてはMSI陽性大腸癌の前癌病変と考えられている鋸歯状ポリープのrhMLH1-93のSNPの関与を明らかにするために、当院外科において大腸内視鏡を行った患者からポリープの一部を採取した。これはすでに倫理委員会に承認された研究計画に従い、インフォームドコンセントをおこない承諾を得た上で、治療によって切除されたポリープの一部を採取、ポリープよりDNAを抽出した。現在まで約10症例の鋸歯状ポリープを採取した。今後さらに症例数を増加させる予定である。さらに、このDNAよりSNP、メチル化解析を行う予定である。また、過去に採取された鋸歯状ポリープに対して、パラフィン包埋ブロックよりDNA解析を行うために、現在、倫理委員会に研究内容の承認を得る書類を作成中である。これらは個人情報を保護するために検体を連結不可能匿名化後行う予定である。基礎的実験ではrhMLH1-93にAアリルとGアリルをもつオリゴを作成し、遺伝子型により結合する転写因子や蛋白の違いの解析を行いメチル化に対する感受性の違いを明らかにする研究を施行中である。現在までに、Gアリルに特異的に結合する蛋白の一群を見い出している。これらの蛋白群を個々に同定中である。
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Oncogene 25(1)
ページ: 139-146
消化器病の進歩2005〜モノグラフ〜 消化器病学のニューフロンティア編
ページ: 376-379