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2006 年度 実績報告書

オーロラAのsiRNA導入によるグリオーマ移植細胞に対する抗腫瘍効果の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17790968
研究機関神戸大学

研究代表者

篠山 隆司  神戸大学, 医学部附属病院, 助手 (10379399)

キーワードglioma / Aurora-A
研究概要

1)グリオーマにおけるAurora-Aの発現について
悪性グリオーマの手術摘出標本30例を用いて、抗Aurora-A抗体で免疫染色を施行した所、約半数でAurora-Aの発現の増加を認めた。この発現増加は悪性所見が強い組織ほど強く発現する傾向があった。腫瘍細胞での発現は均一ではなく、特に発現が強い細胞が細胞の中に島状に存在していたが、この強発現細胞はどのような細胞かは不明である。また、p53を同時に染色したが、p53の発現とAurora-Aの発現には一定の相関は認められなかった。Aurora-Aがp53をリン酸化し制御している報告が以前発表されたが(J Biol Chem.2004 Dec 10; 279(50):52175-82)、我々の解析ではAurora-Aの発現増加が必ずしもp53の低下を及ぼすとは言えなかった。また、NFkBも同時に染色し、Aurora-Aの発現増加とNFkBの活性化とに若干の相関がある傾向があることがわかった。
2)Aurora-AのsiRNAによる発現抑制について
グリオーマの細胞株U251,U87において、他の癌細胞株で有効であったsiRNA oligonucleotideを用いて、Aurora-Aのノックダウンを行った。それぞれの細胞株でAurora-Aはノックダウンされていた。
3)ヌードラットxenograftでのAurora-Aの発現について
U251,U87,T98G細胞を用いてxenograftモデルを作製した。U251の細胞株は非常に良好にxenograftが作製できたが、U87,T98G細胞では作製できなかった。また、頭蓋内のxenograftの腫瘍組織をAurora-Aを用いて免疫染色すると、ヒトグリオーマと同様Auror-Aの発現の増加を認めた。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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