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2006 年度 実績報告書

デコイ型核酸の遺伝子導入による神経因性疼痛の病態解明と治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17791027
研究機関大阪大学

研究代表者

阪上 学  大阪大学, 医学部附属病院, 助手 (70379254)

キーワード神経因性疼痛層 / メカニズム / 遺伝子導入
研究概要

本研究では神経損傷後の慢性疼痛動物モデルにL5脊髄神経絞扼ラットを用い、HVJ-liposome法を利用してデコイ型核酸NF-κBを神経系に遺伝子導入後、温熱刺激や機械的刺激に対する疹痛反応を観察することで慢性疼痛におけるNF-κBの役割を明らかにする。これまでに我々はL5脊髄神経絞拒ラットの脊髄神経節レベルに遺伝子導入することで温熱刺激に対する痛覚過敏を抑制することを確認(Sakaue et al. Neuroreport 2001)しているが、今回は脊髄腔内でのNF-κB活性化の抑制、グリア細胞等の神経免疫系を担う細胞と痛覚過敏との関与を検討する。
平成18年度には下記の研究を行った。
1)蛍光標識オリゴデオキシヌクレオチドを利用した遺伝子導入後の分布範囲の確認
導入した遺伝子の分布を検索するために神経因性疹痛モデルの神経系に蛍光標識をした核酸をHVJ-liposome法を用いて導入。神経標本を採取し、固定し薄切標本を作製後、蛍光顕微鏡(現有)を用いて分布範囲を検索した。
2)免疫組織化学的検索
末梢神経傷害後に脊髄のグリア細胞では炎症性サイトカインが産生され、脊髄後角細胞の感作が起きる事が報告されている。NF-κBデコイ脊髄腔内に導入することで、グリア細胞活性化抑制を試みる。グリア細胞特異的なマーカー(OX42:microglia, GFAP : astrocyte等)を免疫組織科学的方法で検索した。
3)サイトカイン特異的mRNAの定量
ラット神経因性痺痛モデルの脊髄において、局所で産生されるサイトカインをNF-κBデコイとScrambleデコイ群の2群で蛍光標識ハイブリダイゼーションプローブを用いた定量PCR(Woo et al. J. Clin. Microbiol,1997)ライトサイクラー^<TM>を用いて定量を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Complex regional pain syndrome (CRPS)の分子病態2006

    • 著者名/発表者名
      住谷昌彦, 阪上学, 眞下節, 柴田政彦
    • 雑誌名

      整形・災害外科 49巻13号

      ページ: 1454-1455

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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