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2006 年度 実績報告書

遺伝子組換えマウスを用いた尿路結石形成に関わるオステオポンチン制御部位と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 17791084
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

秋田 英俊  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (10381782)

キーワード尿路結石 / シュウ酸カルシウム / グリオキシル酸 / モデルマウス / オステオポンチン / ノックアウトマウス / トランスジェニックマウス
研究概要

オステオポンチン(OPN)遺伝子組換えマウスの実験コントロールとして、60〜100mg/kgのグリオキシル酸を連日腹腔内投与することにより、安定した腎結石形成を得られることを確認した。この結石形成は投与3日目より確認され、成分分析でもシュウ酸カルシウム1水和物と、ヒト尿路結石成分と同様であることを確認した。OPN発現解析では、投与3日目より発現増大し、免疫染色でも結石内にOPNが含まれていることが確認された。以上の結果を論文報告した。(Urol Res. 2007 Apr ;35 (2):89-99. Epub 2007 Feb 14.)
OPNノックアウトマウスを作成し、上記モデルマウス(wild-type)と同様の手法で結石を形成させた。結石形成量は、wild-typeマウスと比較して少なかった。X線回折による成分分析では、wild-typeと同様にシュウ酸カルシウム1水和物であった。しかし偏光顕微鏡による結晶形態観察では、wild-typeでは大きな花弁状構造を、ノックアウトマウスでは、小さな砂状で均一な構造であった。(平成19年5月論文投稿予定)。
3種類のOPNプロモーター領域(-5kb,-3kb,-1.5kb)にGFP発現遺伝子を結合させたtransgeneを導入したトランスジェニックマウスに対し、同様にグリオキシル酸を投与した。腎組織におけるGFP発現より、結石形成に関わるOPN発現を制御するプロモーター領域は-3〜-1.5kbの範囲に存在する可能性が確認された。追試実験の後、平成19年度中に論文投稿予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Successful formation of calcium oxalate crystal deposition in mouse kidney by intraabdominal glyoxylate injection.2007

    • 著者名/発表者名
      Atsushi Okada et al.
    • 雑誌名

      Urological Research 35・2

      ページ: 89-99

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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