研究概要 |
cDNAマイクロアレイによる腎癌の関連遺伝子の抽出(CIT使用により異なる特徴を持つ2群を鑑別する遺伝子を抽出し、複数の遺伝子の組み合わせによりclusteringを行い、予後関連・組織関連遺伝子を抽出する)は、(Adv Cancer Res.2003;89:157-81、Proc Natl Acad Sci USA.2001;98:9754-9.)を参考にした。腎細胞癌臨床検体を用いてこれらの組織学的特徴・予後関連遣伝子候補について、免疫染色、(RT-PCRおよびWestern blotting法)により確認を行っている。予後が明らかなサンプル数を増やすため、更に腎細胞癌(Renal cell carcinoma)臨床検体を随時採取している。 組織型については、以前よりマイクロアレイが組織診断診断に有用であることを述べてきたが、診断困難例の組織型鑑別においても有能であることを確認した。Chromophobe Renal cell carcinomaおよびOncocytomaについては、cytokeratin7及びparvalbuminが両者の鑑別に有用であることを確認した.今後予後関連遺伝子候補を中心に、解析を継続予定である。 また、腎癌発生に関与する遺伝子候補として、acquired renal cystic disease(ARCD)におけるP27、PTEN、pAKTの発現を解析,更にHIF1α、INFκB、 HIG2について免疫染色を行い、評価した。癌発生にはP27、PTEN、 pAKTのimbalanceが関連している可能性が示唆された。この結果は、第33回東北腎不全研究会、第235回日本泌尿器科学会東北地方会で発表した。またHIF1α、HIG2については、第15回泌尿器科分子・細胞研究会で発表した。 研究協力者Bin T. Van Andel Research Institute (Grand Rapids MI USA)マイクロアレイ・データ解析
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