当院倫理委員会承認のもと、卵巣癌患者に対してメラトニンの内服投与を行いその副作用軽減効果について主に検討する予定であった。 しかし、メラトニンは日本では購入不可能であり、アメリカから取り寄せとなる。持ち込みに制限があるため、一度に大量の購入ができず、予定のメラトニンを購入するのに約半年かかっている。(しかし予定量は確保できたため投与は可能な状態である。) もう一つの問題点は、卵巣癌の方が少なく、このプロトコールに入った方はこれまで3人と少ない。また卵巣癌でも別のトライアルの方もおり、両者を併存しては行うことが不可能であるため、症例の増加を待っているところである。少なくとも5名以上となった時点で解析を示す予定である。現在他のプロトコールに入らない方がすでに3人おり、少なくとも6名以上は解析可能となってきている。 ただ症例数増加のため、初発卵巣癌のみではなく、再発例・腹膜癌についても同様のことが可能となるよう倫理委員会に申請中である。これにより飛躍的に解析症例がふえ十分なデーターが夏までには出る予定である。 また効果判定には、いわゆるNCI-CTCVer2.0に加え、独自のスケールを開発中である。
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