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2005 年度 実績報告書

着床前期胚における甲状腺刺激ホルモンの直接作用に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 17791101
研究機関秋田大学

研究代表者

河村 和弘  秋田大学, 医学部, 助手 (10344756)

キーワード甲状腺刺激ホルモン / 甲状腺刺激ホルモン受容体 / 着床前期胚 / 胚発育
研究概要

(i)未受精卵および受精卵におけるTSHおよびTSH受容体の発育段階による経時的発現の定量をrael-time RT-PCRによってmRNAレベルで定量した。検体は過排卵刺激したマウスから未受精卵を採取し、さらに交配させたマウスから受精卵を採取した。受精卵は体外培養により各発育段階のものを得た。その結果、TSHおよびTSH受容体のmRNAの発現量はともに胚盤胞期で有意に高値を示すことが明らかになった。
(ii)子宮におけるTSH、TRH受容体の排卵、受精時期よる発現変化の定量をrael-time RT-PCR法を用いて定量した。成熟マウスを用いて過排卵刺激、交配をおこない、a)各性周期、b)排卵直後、c)受精後2日目(受精卵の発育時期として2-4細胞期胚に相当)、d)受精後4日目(胚盤胞に相当)の検体を採取し測定をおこなった。さらに子宮におけるタンパレベルでのTSHの発現と局在を免疫染色法で検討した。その結果、子宮におけるTSHのmRNA発現量は、受精後に上昇することが明らかになった。免疫染色は特異的な結果が得られず、抗体を変更して検討を続けている。
(iii)前述の各排卵、受精時期におけるマウスの子宮内腔液中でのTSH濃度をELISA方により測定した。子宮内腔液中でのTSH濃度はmRNAの発現変化と相関し、受精後に上昇することが明らかになった。
今後は来年度の予算で予定した検討項目について研究を続け、最終的に論文として報告する予定である。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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