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2006 年度 実績報告書

アレルギー性鼻炎におけるエピジェネティックな遺伝子発現制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17791156
研究機関順天堂大学

研究代表者

吉武 洋  順天堂大学, 大学院・医学研究科, 助手 (00396574)

キーワードエピジェネティクス / DNAメチル化 / アレルギー性鼻炎 / スフィンゴシンキナーゼ
研究概要

遺伝子発現は転写調節機構に依ることが知られているが、その調節にはゲノムDNAの変異だけではなく、エピジェネティクな変化が重要な役割を果たすことが明らかになってきた。この遺伝子のエピジェネティクな変化は、後天的な要因(環境)で容易に影響され得る。これらの変化が組織特異的な遺伝子発現の変化を誘導することから考え、臨床医学的にもこの変化と生活習慣病や難治性疾患との関連などが近年大きく注目され始めている。これらを考慮すれば、近年環境要因により増加していると考えられるアレルギー性鼻炎患者においても、エピジェネティクな変化が免疫系に関連する遺伝子に起こっている可能性がある。これまで様々な物質がアレルギー性鼻炎の増悪因子であることが報告されていることを考慮し、本研究では「アレルギー性鼻炎の発症が免疫細胞遺伝子のエピジェネティクな変化に依る」という仮脱を実証するために、まずリンパ球のDNAメチル化を指標として、内分泌撹乱物質などの環境因子や性差が、アレルギー性鼻炎における発症や重症化にどう関係するかを検討することを目的としている。昨年度アレルギー性鼻炎モデルマウスとして作製した、卵白アルプミン(OVA)感作BALB/cマウスより末梢血リンパ球を採取、DNAを抽出した。さらにDNAメチル化状態確認のために、バイサルファイト処理をおこなった。その結果、コントロールとして用いたOCT4遺伝子のシトシンメチル化はOVA感作・非感作マウス間で差を認めなかった。一方スフィンゴシンキナーゼー1遺伝子のシトシンメチル化を検討したところ、CpA、CpTアイランド、いわゆる非CpGアイランドのシトシンメチル化状態がOVA感作・非感作マウス間で異なることが示唆された。今後CpA、CpTアイランドのDNAメチル化の生物学的意義について検討する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Aldo-keto reductase family 1, member B10 in uterine carcinomas : potential risk factor of recurrence after surgical therapy in cervical cancer2007

    • 著者名/発表者名
      Yoshitake H., et al.
    • 雑誌名

      International Journal of Gynecological Cancer (印刷中)

  • [雑誌論文] Molecular characterization of a germ-cell-specific antigen, TEX101, from mouse testis2006

    • 著者名/発表者名
      Jin H., et al.
    • 雑誌名

      Zygote 14

      ページ: 201-208

  • [雑誌論文] Testicular proteins associated with the germ cell-marker, TEX101 : Involvement of cellubrevin in TEX101-trafficking to the cell surface during spermatogenesis2006

    • 著者名/発表者名
      Tsukamoto H., et al.
    • 雑誌名

      Biochemical and biophysical research communications 345

      ページ: 229-238

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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