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2006 年度 実績報告書

頭頚部癌微小転移検出法の開発とセンチネルリンパ節生検への応用

研究課題

研究課題/領域番号 17791158
研究機関群馬大学

研究代表者

櫻井 努  群馬大学, 医学部, 助手 (40334099)

キーワード微小転移 / センチネルリンパ節 / 予後因子 / バイオマーカー
研究概要

頭頸部癌においては頸部転移の有無はその予後に関与する重要な因子の一つである。
頸部転移を微小の段階で見っけることにより正確なステージングが可能となり、術後の補助治療決定の一助となることが期待される。一方、既に当科で臨床試験を施行しているセンチネルリンパ節生検においては、その転移検出の感度を上げることにより本法がより有用な検査となることが期待される。有用なマーカーとして上皮に特異的な分子及び癌特異的分子の検索を行ない、CEA, SCC, CK-14,CK-19,CK-20,PVA, EpCAM, E48について(1)免疫組織化学法、(2)分子生物学的手法の2つの方法によって検討を進めた。
頸部郭清を施行した患者より得たリンパ節について上記分子について免疫染色およびreal time RT-PCR法を施行し、転移リンパ節においてはいずれの分子も有用であった。今後はH&E染色により病理学的に転移のなかったリンパ節に対して免疫染色及びreal time RT-PCR法を行い微小転移についての検討をする必要がある。
一方、抗癌剤代謝に関わる分子であるthymidylate synthase(TS),dihydropyrimidine dehydrogenase(DPD)が予後因子になりうることに着目して、その発現の臨床意義について免疫染色法によって検討した。手術にて切除された舌癌(扁平上皮癌)を対象にその発現を調べたところ、DPD高発現のものでは高頻度に再発をきたしていた。更に唾液腺由来の腺様嚢胞癌についても同様の検討を行なったところDPDの高発現しているものでは有意に遠隔転移が生じていた。このようにDPDの予後因子としての有用性が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Expression of thymidylate synthase and dihydropyrimidine dehydrogenase in adenoid cystic carcinoma of the head and neck : Correlation with clinical outcome.2007

    • 著者名/発表者名
      Kazuaki Chikamatsu
    • 雑誌名

      Oral Oncology (in press)

  • [雑誌論文] Expression of thymidylate synthase and dihydoropyrimidine dehydrogenase in oral squamous cell carcinoma : possible markers as predictors of clinical outcome.2006

    • 著者名/発表者名
      Koichi Sakakura
    • 雑誌名

      Acta Otolaryngol 126(12)

      ページ: 1295-1302

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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