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2006 年度 実績報告書

糖尿病モデルマウスにおける難聴発症機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17791163
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

川島 慶之  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助手 (10376759)

キーワード糖尿病 / マウス / 遺伝子 / 難聴 / Lepr
研究概要

糖尿病の合併症の一つに難聴が知られている。一部に数種のミトコンドリア遺伝子変異が関与していることが明らかになってきているが、多くは、障害部位、障害原因とも明らかではない。一方、肥満・過食・高インスリン血症など顕著な糖尿病症状を自然発生する突然変異の糖尿病モデルマウスがジャクソン研究所で発見され、糖尿病およびその合併症の発症機構の解析究明に汎用されている。C57BKS.Cg-m+/+Lepr^<db>を交配して、C57BKS.Cg+Lepr^<db>/+Lepr^<db>、C57BKS.Cg-m+/+Lepr^<db>、およびC57BKS.Cg-m+/m+を得る。この三者は体毛の色、体重増加から鑑別できる。上記3系統の個体を使用し、歪成分耳音響放射を計測した結果、ホモ接合体(BKS.Cg-+Lepr^<db>/+Lepr^<db>/Jc1)がヘテロ接合体(BKS.Cg-m+/+Lepr^<db>/Jc1)、野生接合体BKS.Cg-m+/m+/Jc1)に比べ、生後早期から閾値が上昇することを確認した。電気生理学的に解析の終わったマウスは腹腔内に多量のネンブタールを投与し安楽死させた後、ホルマリンで全身還流固定し、全身臓器を摘出した後、内耳はEDTAを用い脱灰しパラフィンで包埋して厚さ8μmの標本とした。そしてH-E染色を行いオリンパス社製光学顕微鏡にて観察した。このパラフィン切片では、ホモ接合体、ヘテロ接合体、野生接合体の間に明らかな形態的差異を認めなかった。免疫染色では生後12日目のC3H/HeJでは、内耳有毛細胞においてLeprの弱い発現が認められた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 急性低音障害型感音難聴の疫学調査2006

    • 著者名/発表者名
      川島慶之, 佐藤宏昭, 岡本牧人, 中島 務, 井原一成, 喜多村 健
    • 雑誌名

      Audiology Japan 49

      ページ: 373-380

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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