in situ hybridization法を用いた、HSV-1再活性化部位の解析 抗免疫細胞表面マーカー抗体(抗CD3抗体)をマウス腹腔内へ投与後、1日後から7日後まで連日で経心還流固定を行った後に、前庭神経節を摘出した。同神経節をパラホルムアルデヒドで再び後固定を行い、パラフィンにて包埋、薄切し切片を作成した。同切片とHSV-1DNAプライマーを用いてin situ hybridization法を用いて、HSV-1の前庭神経節内での再活性化部位の検討を行った。その結果、前庭神経節において、HSV-1は抗CD3抗体投与後2日目から再活性化していることが明らかとなった。また、再活性化が起こっている細胞の種類は前庭神経節神経細胞であり、シュワン細胞や衛星細胞ではHSV-1の再活性化は認められないことが明らかとなった。 電子顕微鏡を用いた細胞レベルでのHSV-1再活性化後の感染経路、増殖標的細胞の同定、細胞内増殖経路の解析 上述した再活性化マウスモデル(抗CD3抗体投与マウス)から、抗CD3抗体接種1日後から7日後まで連日で前庭神経節を摘出し、ホルムアルデヒド、グルタールアルデヒドで経心固定後に型通りにエポン樹脂に包埋、ダイヤモンドナイフで薄切し切片を作成した。この切片を用いて、今後、細胞レベルでのHSV-1の再活性化メカニズムやウイルスの感染経路、増殖標的細胞の同定、細胞内増殖経路を明らかにする予定である。
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