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2005 年度 実績報告書

OPTN変異による正常眼圧緑内症の発症機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17791267
研究機関独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター)

研究代表者

赤堀 正和  独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), 視覚研究部細胞分子生物学研究室, 研究員 (30343544)

キーワード開放隅角緑内障 / モデル動物 / OPTN
研究概要

緑内障は視神経乳頭陥凹と視神経萎縮を特徴とする視神経障害を来たす慢性進行性疾患であり、我が国の失明原因としては2番目に多い眼疾患である。今後、高齢化が進むことが予想される我が国においては、緑内障、特に正常眼圧緑内障の発症機序の解明、治療法の確立は急務であると考えられる。緑内障の原因遺伝子としてミオシリン(MYOC)、オプチニュリン(OPTN)、チトクロムP4501B1 (CYP1B1)が発見されており、その中でOPTNは複数のタンパク質と相互作用することがすでに報告されている。これまでに申請者が所属する研究室では、正常眼圧緑内障患者で確認されているOPTN遺伝子の変異体の一つがRab8と結合できないことを明らかにしており、OPTNとRab8との相互作用が正常眼圧緑内障に深く関係していることを報告している。
そこで今回、Optineurin遺伝子の過剰発現による正常眼圧緑内障マウスを作成し、その詳細な解析を行った。正常マウスおよびoptineurin遺伝子過剰発現マウスについて、ゴニオレンズを組み合わせたslit lampによる眼底像の観察、TonometerとLaser Sensor Probeによる眼圧測定、視神経乳頭付近のHE染色像の観察、アポトーシス細胞のTUNEL法による検出、逆行性トレーサーを用いた神経回路標識によるRGCsのカウントをそれぞれ行ったところ、optineurin遺伝子過剰発現マウスは、眼圧は正常マウスと変わらないものの神経線維の萎縮、RGCsのアポトーシスおよび細胞数の減少が確認された。
これらの解析結果から、本研究によって作成されたoptineurin遺伝子過剰発現マウスは開放隅角緑内障モデルマウスとして緑内障発症機序の解明に有用であると考えられる。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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