研究課題
光線力学療法モデルの作成:マウスおよびヌードラットにローズベンガルを注入し、網膜血管に緑色光線を照射することによって、網膜血管の閉鎖を得た。その後経時的に蛍光眼底造影検査を施行することによって、閉塞血管が再開通することを確認できたため、光線力学療法後に生じる閉塞血管の再開通のモデルとして利用することが出来ると考えた。再開通は光線照射による血管閉塞の1〜2週間後に観察できた。マウスにおける血管内皮前駆細胞の観察:マウスにローズベンガルを静脈内投与した直後に光照射をしてから1日後・1週間後・2週間後に、ドナーマウスから採取した血管内皮前駆細胞を蛍光ラベルした後に静脈内注入し、走査型レーザー検眼鏡を用いて眼底を観察した。再開通時期の動脈では逆行性に血管内皮前駆細胞が血管内皮期に沿ってローリングする像が観察できた。静脈・動脈ともに再開通が完成した後には血管内皮前駆細胞のローリングは観察されなかった。ヌードラットにおける血管内皮前駆細胞の観察:ヌードラットにローズベンガルを静脈内投与した直後に光照射をしてから1日後・1週間後・2週間後に、日とから採取した血管内皮前駆細胞を蛍光ラベルした後に静脈内注入し、走査型レーザー検眼鏡を用いて眼底を観察した。再開通時期には血管内皮前駆細胞のローリングが観察、再開通が完成した後には血管内皮前駆細胞のローリングは観察されないことを確認した。今後の展開:マウスモデルを利用して抗マウス接着分子ブロック抗体を投与したときの血管内皮前駆細胞のローリングに対する抑制効果を定量する。ヌードラットモデルを利用して抗ヒト抗体による組織染色を行い、ローリング後の血管内皮前駆細胞の血管修復過程を観察する。
すべて 2007 2006
すべて 雑誌論文 (4件)
J Thromb Haemost. 5
ページ: 818
Invest Ophthalmol Vis Sci. 48
ページ: 858
Clin Experiment Ophthalmol. 34
ページ: 430
Invest Ophthalmol Vis Sci. 47
ページ: 2686