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2005 年度 実績報告書

口腔癌におけるSkp2およびCks1タンパクの過剰発現のメカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 17791303
研究機関広島大学

研究代表者

工藤 保誠  広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (50314753)

キーワード口腔癌 / 増殖 / 細胞周期 / ユビキチン分解
研究概要

最近、Skp2およびCks1がAPC/C-Cdh1によりユビキチン化され、分解されることが報告された。また、我々は、以前に、Skp2の過剰発現を示した口腔癌細胞株において、Skp2タンパクが安定化していることを見い出していることから、Skp2やCks1の過剰発現にAPC/C-Cdh1による分解の抑制が関与しているのではないかと考え、まず、SKP2の過剰発現を示す口腔癌細胞株を用いて、以下の遺伝子変異について検討した。
1.APC/C-Cdh1複合体のSkp2のN末端にあるD-Box領域を認識し、ユビキチン化されることから、Skp2のD-Box領域あるいはCdh1が結合する部位の遺伝子変異
2.APC/C複合体の遺伝子変異によるユビキチン化異常
3.Cdh1の遺伝子変異によるユビキチン化異常
これらの遺伝子変異について検討したが、遺伝子変異は認められなかった。そこで、APC/C-Cdh1の活性化を抑制する因子であるEmi1の過剰発現が口腔癌におけるAPC/C-Cdh1による分解の抑制に関わるかどうかを検討したところ、口腔癌細胞株で、Emi1の過剰発現が認められた。現在、Emi1の過剰発現とSkp2の過剰発現の関わりの詳細を検討中である。本解析中に、我々は、Emi1もAPC/C-Cdh1により分解されることを見いだした。Emi1の分解については、4つのD-boxおよびKEN boxを有してるが、C末端にあるD-boxが分解に重要であることを、変異体を用いた解析により明らかにした。さらに、SKp2の過剰発現した癌細胞におけるSkp2は常にリン酸化されていることが見いだしたが、おそらくそのリン酸化がAPC/C-Cdh1による分解の抑制に関わることが示唆されたが、次年度以降のさらなる解析が必要である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Small interfering RNA targeting of S phase kinase-interacting protein 2 inhibits cell growth of oral cancer cells by inhibiting p27 degradation.2005

    • 著者名/発表者名
      Kudo Y, Kitajima S, Ogawa I, et al.
    • 雑誌名

      Molecular Cancer Therapeutics 4巻・3号

      ページ: 471-476

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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