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2005 年度 実績報告書

歯周病原菌が産生するブチル酸による免疫担当細胞のアポトーシスのメカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 17791308
研究機関明海大学

研究代表者

瀬戸 真太郎  明海大学, 歯学部, 助手 (50383203)

キーワード酪酸 / アポトーシス / 歯周病原因菌 / TNF-α / 免疫細胞
研究概要

本研究の目的は、免疫細胞における酪酸の病原性を明らかにすることである。申請者は歯周病の慢性疾患化の一因は、歯周病原菌が産生する酪酸が歯肉溝や歯肉組織内の免疫細胞にアポトーシスを引き起こすことであると考えている。申請者は本研究においてJurkat T細胞を用いて以下のことを明らかにした。
(1)酪酸誘導アポトーシス時におけるカスパーゼの活性化
酪酸誘導アポトーシス時におけるカスパーゼの活性化を、カスパーゼのプロセッシングを調べることによって明らかにした。酪酸濃度依存的にカスパーゼ3、カスパーゼ8、カスパーゼ9のプロセッシングがおこり、同様に実行カスパーゼの基質であるPARPのプロセッシングも起きた。また、カスパーゼ10もプロセッシングされた。このことは酪酸誘導アポトーシスにおいてカスパーゼ10の活性化が起こることを示す。
(2)アポトーシス誘導シグナル経路のドミナントネガティブ株における酪酸誘導アポトーシス
本研究においてデスレセプターと会合してシグナルをカスパーゼに伝達するFADDのドミナントネガティブ株や、会合を阻害するcFLIPタンパク質の過剰発現株を作成して酪酸のアポトーシス誘導能をしらべた。その結果、これらの株においてもアポトーシスは誘導されており、カスパーゼやPARPのプロセッシングも同様に起こっていることがわかった。このことは酪酸誘導アポトーシスにおいて、デスシグナル経路は関与していないことを示唆する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Identification of a 521-kilodalton protein (Gli521) involved in force generation or force transmission for Mycoplasma mobile gliding.2005

    • 著者名/発表者名
      Seto S
    • 雑誌名

      Journal of Bacteriology 187(10)

      ページ: 3502-3510

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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