研究概要 |
平成17年度の研究成果から,下記実験計画をもとに表記研究課題達成のための研究を遂行した。 【実験IV】病態モデルでの活性酸素・フリーラジカル検出-L-band in vivo ESR解析と画像化-平成18年度では,平成17年度研究成果を基盤に,実験計画IV,Vを立案,遂行する。 平成17年度実験計画【実験I】【実験II】【実験III】での結果を,平成14-15年度科学研究費補助金で達成した『頭部顔面領域でのフリーラジカル分布3次元イメージング法』に外挿する。これにより,病態領域で発生または減少した標的ラジカル分子を画像マーカーとして、病的骨吸収およびリモデリング過程の3次元可視化を実現させる。 【実験V】ラジカル抑制剤,または発生剤を用いた創薬、治療的評価 上記実験プロトコル結果を受け,診断・創薬・治療への評価に移行する。これまでに確立した病態モデルに,種々の関連試薬を投与、あるいは適用し,病態進行抑制・改善・予防効果についての実験を行う。実験Vでの基礎的検討は,臨床応用レベルでの創薬開発に繋がる先鞭的試みである。 【実験VI】「歯周疾患発症メカニズムと活性酸素・フリーラジカル連関」の理論構築 最終目標を達成するに必要な実験,および新しい知見の開拓に必要な研究を適宜追加する。 本研究により,電子磁気共鳴装置(ESR)を用いたラット,マウス頭部領域でのラジカル分布の三次元画像化に成功した。しかしながら,ラジカル抑制剤,または発生剤を用いた創薬,治療的評価に関してはまだ達成までには至っておらず,今後さらなる追究が必要である。
|